2007年10月30日

BODY FEELS EXIT



久々に取出した写真を見ながら、車好きなことを思い出す。

運転が好きなわけでも、走り屋でもない、BODYが好きだったり、車の持つ雰囲気
が好きで、どう使おうかとシチュエーションを考え、景色の中に置いてみる。
そんな車好きである。

ゆえにエンジンというところに興味が薄い。

車は工業デザインであり、売るために作り出す巨大なプロジェクトを持つ。
デザインされた車は組み付けやすいよう分かれたパーツのかたまりなのだ。

全体であって、パーツでもある車は、全てがデザインであるから、どこをとってもデザ
イナーの意図するところを楽しむことができる。
それを見つけるのが、また楽しみなのです。

以前、手洗い洗車をしてみたならば、ボディが持つ微妙なふくらみと、くびれ、つなが
りが分かると書いた。

ただし、その妙を知り覚え、光の中に置いてみることで車という全体をつかむことが
できる。ふくらみも、くびれも、全体プロポーションの中にあるのだ。



車は動物やヒトに近い造形を持つ、これは創造主となりえる車メーカーの挑戦である。
彼らはヒトや動物や植物を創り出せはしないが、近似な生き物である”車”の造形を
創造する。

ヒトは同じようなスペックを持つが、顔も性格も、乱暴に言えば性能も違う。

メーカーは同じスペックを持ち、顔も性格も性能も同じものを量産するのだ。

そして、同じであるにもかかわらず、販売目標を満たす数、個性あるヒトを引き付ける
ことを目論む。

いいな、と思った子が同じ顔、同じ性格で数千人、数万人いるとしたら。



それでも、自分なりに魅力的なところを見つけて愛する。
車とは、そういうものであります。

そして、いろんな景色の中に置いてみる。いい体してるじゃないか。

そんなことを言っても、嫌われないのである。  

Posted by イチロー at 09:29Comments(0)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年06月26日

海風に吹かれて



2シーターオープンに一人で乗るのは自由への旅だが、二人なら風と太陽の下で
共有体験ができる。

はまQガレージから借り出したホンダS2000に乗り、すぐに車のルーフとはいかに
人と自然を隔てているかが分かる。

電動ルーフを収納すれば、道も街ももちろん海も独特の匂いを持つことに気づく。
熱せられた道の、あのほこりっぽい香りがする。
海が迫れば潮の持つ海苔や海草のような空気が車内に入り込んでくる。

海に向かう時、期待されるあの香りをいち早く嗅ぐことができるのはオープンの特
権である。

移動の為の安楽なクローズドボディは平日に置いてくるのだ。

停車した駐車場には浜名湖競艇のモーターの爆音が響く。
海はなぎ、海面を渡る風があの香りを連れてくる。

青が海に溶け、太陽にシートが焼かれる。幌はしまったまま風に吹かれるままに
いるS2000は浜名湖がよく似合う。

一日を太陽と過ごすようにドライバーだけは相棒よすまぬと言いながらキャップを
被っている。

じつは競艇の駐車場にS2000のアネキ分ともいえるビートが停まっていた。
シルバーのボディのホンダスピリット溢れる車に並べて停めた。

過不足ない大きさかと思ったエスが、大ぶりに見えるほどビートの見事なコンパク
トさに驚いた。

ホンダはいつの時代もオープン2シーターの愉しみを伝え残してくれている。

いかなくてはと車に乗り込み、熱いシートに「ウッ」と尻を浮かす。
陽を浴び風に吹かれて走ることがじつはスポーツである。

ドン、ブルッとボディをゆらして火を入れる。太陽と遊ぶかぎり走らなければ損だと
思わせるのはエスは思うところへまさにドライブ(運転する)を愉しませてくれるから。

行こうぜ、踏めよとエンジンが煽る。
このタイトさに慣れたところで振り返ってビートを見た。

さらにタイト、そしてミッドシップなら、どんな感覚なんだろう。
車に乗ることは出会いでもある。

近いうちにエスのアネキに乗ってやろう。じゃじゃ馬なはずだ。

車を女性名詞で呼ぶのは男だからだ、心通わせる女性として愛さねば
いけない。
なにより、今の時代男らしいのは女性なのだからね。

そして我は青い妹と走り出した。  

Posted by イチロー at 01:00Comments(2)TrackBack(2)ホンダS2000

2007年06月25日

海に向かう車



人には海指向と山指向があり、自分の場合は海になる。

浜松市三島町のはまQガレージから借り出したホンダS2000のカラーはソリッドな
ブルー、ならば海を目指してしまう。

三島町からはすぐにR1号に出られ、街道を行く車は県外ナンバーが増える。
これだけでも非日常に変わることができる。

主要国道は都市間交通で、多くはスルーして行く車が走る、大型のトレーラーや保
冷車が多いのも、倉庫産業が盛んな浜松ならではあり、西へ東へと巨大な車が向
かってゆく、遠いナンバーを見かけるとエキゾチックでもある。

中田島を過ぎれば浜名バイパスまでの一直線はS2000にとって最も得意な道と
なる。
流れをトラック+何キロに乗せれば、体を包み込むエスは手首だけで右左とレーン
チェンジして街道をリードすることができる。

はまQを出る時は気恥ずかしかったオープンも、異国を繋ぐR1ならば流れる景色
の中に同化する。
広く長い道は空を手にいれた車には”まるで滑走路”のようである。

篠原からそのまま右に駆け上がるバイパスからは信号がない。
加速スイッチが入ったように、スロットルをあければ、異次元への移動を楽しめる。
フロントスクリーンを支える野太いピラー越しに遠くに視点を置く。
高速走行ならではの先が絞り込まれた先には、浜名大橋のスロープが空に向か
って消えている。

キシリともしないボディが「速く」と離陸の加速を求める。
左には大海原が光り、今切口の防波堤が細く海に挑戦している。

車を安全に走らせるには、車からの信頼を受けねばならない、カチリと加速し、グッ
とブレーキを踏みつけて挙動を知り、我が力より車の能力が高いことを知れば、お
のずと車に走りを委ねることができる。

彼女は我々を肩までの高さで守り、経験値以上の加速と制動を見せる。
ならば、まさせればよいのだ。

空への加速が頂点となった途端、機は広い海原沿いに続く着陸路を示してくれる。
はやり過ぎた心はカツンとエンジンブレーキのフラップで減速する。

速さは制動感覚に比例し、足は不安なくペダル間を移動し、新居(あらい)のピット
ロードに安全なる速度へ向かう。

新居浜を抜け、旧国一から浜名湖競艇への誘導路を経て東駐車場に降り立った。

体にはまだ、ドシンと体を押し付ける加速感覚が残っている。
コツンとシフトをあげ、回転計を振り切らせるビジュアルが頭を震わせている。

エンジンを切り、自然の風の音と平衡感覚が戻ってくるのを待つ。

S2000は空に向かって三次元で体を揺さぶってくれる。

ホンダは車とは別に小型機の開発を始めたという。

S2000に求められるのはドライバー、かつ小型機の機長でもある心構えである。  

Posted by イチロー at 17:18Comments(0)TrackBack(2)ホンダS2000

2007年06月23日

ディティール



デジタル写真とは便利なもので、いろんな角度でたくさん撮っておけば、後でどの
ようにフェチることができる。

カメラを使うものとして、お奨めするのは多量撮影、これに尽きるのです。

さて、なぜに多量かは、目の前のモノを見て、構図を決めて写真に収めたところで
じつは詳細なるところまでは気づいていない。

所詮写真に収めようと角度を変え、全体を収めた満足でその場は限界である。

車は景色や建物でないかぎり、人が撮るものの最大なるものである。
4mほどもあり、目の前では部分が、少し離れれば全体を収められる。

車は人ほどに美しいラインを持ち、デザイナーが細かく気をつかい、また隠した美
しい面を持つ。

デジタルで撮った写真で車のディティールを見ていくうちに、その美しさと工夫と
秘密を見つけることができるのだ。

ホンダS2000を初見した時には、へえというぐらいの驚きが、部分を拡大するう
ちに美しさがどんどん見えてくる。

人と同じ、美しきものは全体でもあるが部分が組み合わさった全体であると意識
すればさらに楽しくなる。

意外に寝ていないフロントスクリーン、分厚いそのピラー部分に「信頼」が見える。
面一となったドアノブがあり、大きく膨らんだフェンダーからエッジをつけてトランク
につながる部分などに気づく。

外に置き、写りこんだ景色でボディのふくらみを知ることもできる。

車の美しさに気づくなら、今まで一度洗車して磨いてみるとよいと言ってきた。
磨きあげることにより、微妙なるふくらみに気づき、面のつながりに驚く。

もう一つは写真に撮ってみることだ。
車はドライバーには案外と見えていないもので、おそらくは後続車だったり、歩行者
だったりから美しく見えなくてはならない。

ならばどの角度が美しく、完璧なのかは他人の見る角度から検証してみるとよい。
それには多く撮る写真が役に立つはずである。

夕暮れとなり、最後の陽がピラーに反射した。
そこにクロームがあるだろうことをカメラマンは知るのである。

人をあらゆる角度から撮らせてといえば、ちょいと問題がおきるところ、車なら失礼
なこともない。
ゆっくり撮らせてくれる。

愛しいものをめとる前に、少しフェティッシュに観察するのもよいのではないか。  

Posted by イチロー at 08:03Comments(0)TrackBack(1)ホンダS2000

2007年06月22日

青に溶ける



青に染まる。

青いチームを応援し、青のファンサイトなどを運営しているとすっかり青好きと
なる。今や青に浸かる毎日などと青を語る書き出しとする。

スポーツカーという言葉はあれど、世にその種類はほとんどない。
スポーツ離れをしているからで、世の車のほとんどは四角の箱となった。

ゆ・え・に・貴重であり、絶滅危惧種なのである。売れない。
な・ら・ば・チャンス到来なのだ。

希少は「トクベツ」に通じる。これは「カイカン」でもある。

新しいアルファスパイダーを見て、ワクワクするかという記事を読んだ。
大いにワクワクした。こんな男がいるからアルファは永遠である。

また別のコラムでは「ワンボックスに乗ると楽でやめられないわ」という
声を読む。

さらに、「低い車は見下げられるからいや」だと言う。

な・ら・ば・チャンスである。
2シーターに座るチャンスは二人にしか与えられない。

低くて風を巻き込み、陽に当たるのが好きな「希少」を探せばいい。
たくさんはいらない、たった一人だけの席である。

青に溶けにいくならば、蒼い時間がいい。
夏の空が群青に変わり、遠くの灯りと星の見分けがつかなくなる時間に
走り出そう。

走る時間が過ぎるたびに青は色を深めてゆく

お招きシートは「一席」である。深まればよい、深く夜に溶ければよい。

絶滅危惧種は大いに繁栄すべきなのだ。  

Posted by イチロー at 01:27Comments(0)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年06月21日

スポーツウェア



エスが似合うのは昼間より、日が長くなった今頃の夕暮れがいい。

思い出してはまQガレージの企画で乗ったホンダS2000の写真を漁って
みた。

オープンにはもう暑すぎる日差しに、昼間はキッチリと電動の幌をかけて
エアコンを効かせて乗るのが正しい。
巻き込む風よりも、ジリジリと射す日差しが勝るのがこの季節なのだから。

暑くほこりっぽい匂いをさせる道を焼いた陽が去り、街はほてりを冷ましは
じめたら、ウインドスクリーンのラッチを外し、幌をウイン・・と電動で畳む。

夜こそが夏のS2000の活躍の場となるのだ。

オープンスポーツはじつは街を流す為に作られている。

オープンを指していろいろな呼び方があるのだが、そのどれもが使用向き
の提案をしているように聞える。

昼間の街を流すならばコンバーチブルと呼びたい、前の空いた直線道路
をエンジンの回るままに走るならば、これはスパイダーだ。

幌を収納した姿で夜の街を流す姿はロードスターだと言える。

速く走る力と才能を持つ車のシューンと回るエンジンをなだめ、ゆっくりと夕
暮れを流すのが、家路を目指す日常との差をつけるポイントになる。

スポーツ選手が試合で最高のパフォーマンスを発揮するように、力とは常に
発揮するものではない。

誰もが”出来る”ことを知り、その力を予測できるのがスポーツなのである。
ならば急がないのがオシャレであると言いたい。
普段使いなら、スポーツウェアをザクッと着ている風がよいのだ。

路肩に停めて、ちょっとした買い物をし、その買い物袋をポンと助手席側から
シートにのせる。
そして右にまわってドアをゴクッとあけて乗り込む。

普段は2人では乗るシチュエーションを見せてはいけない。

一人夜を流せば、これは小粋な使い手として印象される。

フォン!とエンジンを吹かして走り出せば、車の使い手になれる。

車を御することはオープンスポーツ使いにとっては自分を御することでもある。  

Posted by イチロー at 01:27Comments(0)TrackBack(2)ホンダS2000

2007年04月12日

空の風景



空につながる道がある。
オープンカーを手に入れることは、空を手に入れることと同義です。

町を行くオープンは連なる車の中の小さな非日常となって目を惹く。

車は移動手段であるとともに、開放への憧れで乗るものです。
キッチリした仕事をしたご褒美に自らに与えるのは開放。
風はボンネットからフロントスクリーンを越えて空に流れてゆく。

陽をあびてクルーズする喜びはルーフなきものの無常の喜びです。

オープンが苦手だなんて人がおりますが、それは乗った瞬間の喜
びとのバーター条件、空に続く道を手に入れたらそれはすぐに忘れ
てしまう。

時々、苦手さは信号待ちで思い出すだけなのです。

ひとたび走り出せば、車とともに風となる。

オープンは春から初夏、そして秋から初冬の為にあります。
なぜならば、景色に中を走り抜ける喜びがあるから。

空の青さを思い出の中に加えるのならば、ルーフの不要さに気がつ
くのです。

空を手にいれる手段、それがオープンの選択。

どこにも書いていない、装備なのです。  

Posted by イチロー at 10:35Comments(0)TrackBack(2)ホンダS2000

2007年04月09日

黄砂に吹かれて



先週から黄砂が舞う。

洗車したばかりの車にうっすらと白いベールをかけるようにまとわりつき
鬱陶しい。

車は空気を切り裂いて進む道具であり、風を車体に沿って後ろに流し去
りながら走る。

じつは、オープンは風をほとんど巻き込まない、S2000のウインドシール
ドは流行のCC(クーペカブリオレ)ほどの傾きもなく、角度を立ててガッチ
リと風をブロックする。

サイドウインドウをあげておけば、ボンネットを流れてきた空気はシールド
の上へ飛び、サイドウインドウに沿って後ろへ流れ去る。
2200CCツインカムのエンジン音も、一緒に後ろへ流れさるから、不思議
なほどに、会話が楽しい。

このオープン2シーターには、ちょいとした秘密のらくチンポイントがあるの
です。

黄砂も雨も汚れも、洗車で洗い流す。
その時に、お気づきになるポイント、オープンには屋根がない。

ボンネット、左右のボディ、車体の後ろ側と回りこんで洗車していけば、
体をのびあがらせて洗う屋根がないのです。

大きなワゴン車では、脚立を立てて洗うような大きなルーフ部分を持たない
車は、洗車面積が極めて小さいのです。

ゆえに、常に洗車の負担がないから常にきれいにしていられる。

案外、不精な方にもおすすめしたいのがオープン2シーターなのです。

どろどろ汚れの同種の車をみかけないのも、こんな効果かも。

黄砂歓迎、黄砂まじりの雨も怖くない、短時間洗車でピカピカ。

なんだか、今夜は不精なカーマニアのお話となりました。  

Posted by イチロー at 21:15Comments(2)TrackBack(3)ホンダS2000

2007年03月31日

風のトオリミチ



オープン2シーターの美しさはもちろんオーナーの為にあるのだが、走り出せ
ば街の景色の為にある。

低いボンネットを滑る風がピラーを越えてドライバーの髪の上を越えて行き、リ
アデッキでまたボディ沿いに流れ、エキゾーストと一緒に後ろへ通りぬけて行く。

車が美しいのは、風のトオリミチを作り出すカタチをしているからなのだ。

S2000は走る為に生まれ、オーナーは風になるために、Sを駆る。

Sはボディを風に包まれて走る。

ホンダSは「特別な風」に包まれる為のシチュエーションを作り上げる。

風には熱があり、音がある。

Sは心とつながる右足がエンジンとシンクロして体の一部となる。

オーナーはじつに4.135mの体を持ち、風になるのだ。

春から初夏はSの季節になる。季節を手に入れるのはもちろんSを持つ
ことの喜びの一つだ。

どこへ向かおうか、風のトオリミチは気のむくままなのだから。  

Posted by イチロー at 17:00Comments(2)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年03月30日

空を手にいれる



初めて幌を降ろして走れば、街の景色が流れていくことに気づく。

フロントスクリーンからの景色は運転の為に確認するもの。

ハンドブレーキを引き、スクリーン上の2箇所のラッチを外し、スイッチを操作
すれば、わずか6秒で収納される幌が隠していた世界を広げてゆく。

空を感じる瞬間。S2000は自由な道と空を手に入れる。

そして乗り出してゆく車線と空を確認して、アクセルを煽れば、今まで聞いて
いた排気音が、車のを押し出す為に後方に噴射されていたことを知る。

車は移動手段であるだけでなく自由になる為の道具である。

渋滞する道路、定時までに出勤する時間、業務的な移動は退屈な時間で
ある。

ただ、ひとたび開放される時間を持つことができれば、スイッチだけで日常
は瞬時に非日常に変えることができる。

ぽっかりと空いた数時間、仕事終わりの深夜、進路を郊外へ向けて走り
出す。

スポーツとは常に非日常ではない、快適なエアコンと決して重くない操作
系を持ち、6速を使い切っての走行が可能である。

ただ、ひとたび、可能なる道が広がっていれば、アクセルを踏み込むだけ
でいい。

開放された心の分だけ回すエンジンが強大なるパワーを生み、景色が流
れ去る。

景色は前から空を通って後ろへ流れるのだ。

そんなことに気づくのはS2000の楽しさである。  

Posted by イチロー at 01:14Comments(0)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年03月27日

群青



濃色の車は迫る夜の闇に色を沈めてゆく。

春の空を映していたブルーは日の傾きとともに色を沈め、夕間暮れドライブ
の喜びはドライビングライトの燈色をアクセントに始まる。

今回のはまQクルマ通信はまQガレージのブログインプレッションはホンダ
S2000、これを借り出すのには一人のリクエストがあった。

前回スズキSX4をインプしたサン・ラファエルお菓子職人山本氏に次はホ
ンダスポーツをという熱いリクエストをいただいていた。

それを叶えてのはまQの車種選択がS2000、事前にインプ時間を調整し、
山本氏が担当するサン・ラファエルの第2厨房をやりくりしてのインプとなった。

まさに残照残りわずかの時間、前日乗った高林シェフをナビとして走り出す
S2000は、カメラで捉えるギリギリの明かりの中にいた。

繊細なフランス菓子をこしらえる指が太く小さなステアリングを操る。
山本氏は菓子のベースとなる素材をオーブンで焼く、タイマーをかけながらも
絶妙なタイミングで鉄のトレイに並べられた熱い菓子を取り出すのを見せて
いただいた。

熱さとの戦い、熟練のタイミング、妥協なきサンラファの生地を担当する。

寒くなりそうだからと上着を1枚はおり、サイドウインドウをいっぱいに上げる。
夕間暮れのドライブの始まりである。

カメラを向ける中を少し照れながら発進してゆく山本S2000。

素材を最高に焼く職人が、きりっと顔を引き締めて目の前を通り過ぎた。

窓をあげれば協力なエアコンがSの乗員をエアカーテンのように守る。

カメラはブルッと震えながら見送った。

「熱いコーヒー用意してありますよ。」

シェフの心遣いに甘えて、レストラン棟に退避。

「楽しんできてください」

あとは風になる二人におまかせした。  

Posted by イチロー at 10:59Comments(0)TrackBack(1)ホンダS2000

2007年03月25日

海風



はまQクルマ通信さんのはまQガレージから、ブログインプレッションに使用する
ホンダS2000はブルーだと聞いた時、じつは「チッ!」と舌を打った。

濃色の車のボディは景色を映りこませすぎて撮りにくく、また色が出にくい。
少し、大変だな。。と身構えて訪問し、オフィスの前で乗り出し前の車を撮影した。
やはり、まわりの車が移ったり、光によって色が濃く見えたり薄く見えたりと条件
が悪い。

はまQ事務員さんと乗り込み、まず海を目指した。
乗り込んだ車からは案外ボディの色は見えず、気にならないもの、また運転して
いては写真は撮れないから気にもならない。

背の高い僕にはダッシュボード越しにボンネットのふくらみが見えるのだが、青
はアスファルトに映えて、見切りがよい。これは歓迎である。

海の見える大きな駐車場にとめて撮影をはじめると「ほぅ」という驚き。
海の青、春の空の青にボディが浮き上がるように映る。

海の風に吹かれるS2000は、ここが定位置などいわんばかりにアピールする。

ボディのまわりをぐるりとまわりながら、立ったまま、腰をかがめ、座って撮るう
ちにS2000の美しさが見えてくる。

というか、見つけるのです。

まるでオーナーになったかのごとく、ボディ各部を磨きあげるように小さな隆起や
くぼみを光にかざして見つける。

どこかでボディを浮かび上がらせる光を見つけることができるのです。

春の海が呼ぶ中で、海沿いの道に青を浮かべている。

カメラは光を捉える手段であり、こうして伝えて共通体験をいただくツールではあ
るのだが、じつは目の捉える何分の一でもない。

吹いていた海風を捉え、光の角度まで伝えられれたらとカメラは焦る。

青い車は美しい。

こんな角度も美しいのだと気づくことだけはカメラの儲けなのであります。  

Posted by イチロー at 22:45Comments(4)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年03月23日

守られて空へ



2シーターオープンは見られすぎていや

そんな感覚を持ってしまいますが、はまQガレージのブログインプレッションで
乗ったS2000は違いました。

多くのスポーツがそうであるように、ドアの高さに対し、沈み込んで座るシート
に収まれば、ドアは型あたりの位置に来る。
これを囲まれ感と言い、安心してドライブができる守られ感を演出してくれる
設計になっています。

車は適度な囲まれ感があればスピードに対する恐怖が減り、駆る喜びのみに
集中できる。
これもスポーツの演出になっています。

運転するかぎり、視線は横を流れる景色の中に溶け、わずかに信号待ちで
感ずる視線はオープンという非日常を愉しむドライバーへの羨望だととらえる
ことができる。

むしろオープンは空に向けた開放感を愉しむことをおすすめしたい。

閉塞感のある幌は2つのラッチを外すだけでわずか6秒で電動収納される。
前に広く道があけば信号待ちで360度の開放感を味わえるのです。

春は光の季節、それを調光することなく浴びることができる喜びがオーナー
の特権として与えられている。

景色は横方向だけでなく、前から空を通り、後ろに去って行くのです。

ホンダツインカムは幌にも侵入し、ドライバーは「フォンフォン」と勇ましい音
の中にも置かれますが、ひとたび幌を下げてしまえば、音は後ろに向かっ
て奏でられていることがわかる。

光も音も、景色も空を経由して後ろへ流れて去って行くのです。

あなたは車に守られながら、フロントウインドウごしに流れる水銀灯を見る。

常にサイドウインドウ越しに眺めていた街が空に続いていることを認識する。

2シーターオープンの喜びは周囲より天上の開放を得る喜びとなる。

S2000の青が空に続く、忘れていた空を車で発見する旅ができるのです。  

Posted by イチロー at 17:54Comments(2)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年03月22日

クラッチを踏む



クラッチを踏み、シフトレバーを入れる。

ただそれだけのことを2日続けただけで体が覚えていて懐かしく思う。

はまQクルマ通信はまQガレージのホンダS2000のブログインプレか
ら一日が過ぎた。

今日一日車に乗る度に左足がクラッチの代わりにくうを踏む。

オートマチックのみと言ってもよい現代にクラッチを踏む車に乗るだけで
「運転」している喜びが涌く。

アクセルを踏み、回転をあげ、クラッチを踏み、シフトレバーを操作する。
オートマチックとは違い、車のエンジンと会話する感覚を愉しむ。

マニュアルシフトの車は操縦するもので、オートマチックはドライブする
ものだ。

楽がもたらしたものは安楽な喜びであるが、再びクラッチを踏んでみる
と運転とはこのように忙しい喜びがあったものだと思い出す。

じつはしばらく前、代車でマニュアルシフトの小さな車を借りた。
忙しくて煙草を吸う間もない感覚に、しばし大変だなと思いつつ、じつは
運転を楽しく思った。

運転中に携帯電話をするのは違反行為だが、じつはマニュアル車であ
れば、携帯など持つ間もない。
運転に集中し、クラッチ操作に気を使い、眠くなる間もない。

じつに、運転とはスポーツのように頭を活性化する。

今日は運転中に何度も眠気を覚え、左足が暇で仕方なく思えた。

クラッチを切り、シフトを「コクン」と入れ、アクセルを踏み、クラッチミート
して離し走り出す。

フォーーンとエンジンが唸り、またクラッチを踏みという動作が懐かしい。

そういう運転もあった、そして望めばまたできる。

車を運転していたと感じた日から1日が過ぎた。  

Posted by イチロー at 23:47Comments(4)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年03月22日

必撮仕掛人



車を売るならば、シチュエーション付きで提案したい。

確かに車はカタログで選ぶべからず、車との生活を想像、創造したいもの。

大いにはまQクルマ通信さんに賛同し、はまQガレージを書き始める。
それでいて車の手配と企画は、はまQ事務員さんにお任せしている。

店長さんと友人ながら、昼間から二人で出ることもならず、相乗りは事務員さん
の仕事、もとよりはまQクルマ通信を通じて多くのブログ仲間を知るから、訪ねる
アイデアもあり、訪問したいところも多いから、ちょうどよいのだ。

「すごいね」と眺めるのはロータススーパーセブン、見付の老舗蕎麦処三友
のおいちゃんの所有。
S2000でかけつけると、既にエンジンも温まり出撃体制にある。
持つべきものは仲間なのだ。

2台を並べたけれど、事務員さんの担当はマエストロこうじぃ~さんから借り受け
た伴走車のドライバー、カメラを構えながら、急げ!停まれ!などの指示で車を
運転する。

カメラのシャッターを感じて急制動をせずに、やんわりと運転をこなしていただい
た。

ホントはコッチとセブンの助手席を希望ながら、それはならず、お仕事お仕事。

「フォンフォン」とエンジンを吹かし2台が走るさまを写し撮る。

必撮のカメラの陰に、企画の仕掛け人あり。

晴れて風のない日の演出までしたかと思うほどの青空にオープン2シーターが
キラキラと光りながら前を走っていた。  

Posted by イチロー at 15:49Comments(3)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年03月22日

カーグラチック



昨日、一昨日ののはまQ、ホンダS2000のブログインプレッションを追え
心地よい疲労の中にいて、仕事に復帰する。
今日も忙しい。

本編はコラボブログ”はまQガレージ”に掲載していく予定だけれど、まずは
協力いただいた仲間たちに感謝したいと思う。
仕事は、仲間がいてこそ実現し、多くの協力を必要とする。

そんな仲間たちが大好きで、また力が涌く、仲間は相互であるから、今度は
こちらが働く番なのだ。

さて、昨日昼の食事は久しぶりの磐田見付、老舗三友庵、いわずと知れたう
まい蕎麦を食べさせてくれる”おいちゃん&さんたん”の店。
到着すると駐車場が満車なほどの人気、うまい蕎麦はお客様を惹きつけ、さ
らに人に口こむ。

三友庵は一言で言えば、人を連れていきたいくなる蕎麦屋さんである。
ゆえにブログ仲間が仲間を連れてくる。そういうお店。
繁盛がうれしいからまた行きたくなる。

食事中に偶然ご一緒した、パンドラの玉手箱のmakotakuさん、はあちゃっ
とだらのみなみさんが隣の席、ちっちゃいママさんがお子さんとお見えになっ
ていた。

お子さんが大きな声で「灯りをつけましょぼんぼりに」とひなまつりの歌を歌っ
ている。ほほえましくて、お客さん皆がニコニコした昼時、とてもいい。

ブログインプレは、S2000に加え、三友おいちゃんの秘蔵車スーパーセブン
を出していただけるという。
昼の営業を終え、夕方の営業時間までの休憩を使ってくれるといううれしさ。
休憩もなしの協力に頭が下がる。

ありがとう。ありがとう。

makotakuさんとみなみちゃんをお誘いし、セブンとS2000に搭乗した、お
いちゃんと、マエストロこうじぃ~さんが、磐田原を走る。

僕は後ろからはまQさんドライブの車の助手席からカメラをかまえた。
磐田原はアップダウンの続くお茶畑、春の風を感じた。

二人のドライバー、そしてナビは車好きである。
ならば、どう撮りたいかを想像してくれているのが、後続車からヒシヒシとわか
る。

頭の中に、松任谷正隆さんのカーグラTVテーマ曲が流れてきてファインダー
から目が離せない。

二人からサインが出て、「ステイ」。

坂の途中で待てという。

カメラを構えて待つ、赤とシルバーのセブン、ブルーのS2000が前後しなが
ら坂を上り、下りをこなしてくれる。

全てはカーグラチックなのであり、読みであり、勘の良さであり、理解であり
実現であり、仲間想いである。

三友おいちゃんの粋でジョンブルなハンチング、こうじぃ~さんのドライバーそ
のものの表情、二人のナビの笑顔、風になびく髪。

2シーターオープンとは風と共にあり、陽を浴びる喜びの共通体験である。

カメラは手に汗をかいて坂の途中に立つ。
うれしくて、4人の「シーンを何も言わずに演出できる」大人たちがカッコよくて
震えた。

ターンターンタタターンと、カーグラテーマが鳴っていた午後だった。

おいちゃん、こうじぃ~さん、makotakuさん、みなみさん、ありがとう。  

Posted by イチロー at 11:04Comments(2)TrackBack(0)ホンダS2000

2007年03月22日

ありがとう



はまQS2000のブログインプレッション終了。

今回も多くの仲間に助けていただき、それぞれの魅力を車という素材の上で発揮
いただけたインプができた。

まずは多くの仲間にありがとう。大好きだ!とお礼を申し上げます。
本来なら一人一人もっと大きく取り上げてゆくべきところですが、まずは報告として
今回活躍していただいた仲間たちを紹介と共に、お礼とさせていただきます。

まずは一昨日
サン・ラファエル高林シェフ、歩道橋の上で待ち構える下を何度も周回いただき
ました。



次はランドマーク・プランニングemuさん掛川スタイルのたかひろさん
白、赤、青のトリコロールへのお招き、気持ちのよい空間へのご招待と出会い感謝



某マリーナのスタッフとかわいいワンコ、そしてはまQ事務員さん
素敵な笑顔に感謝



愛車セブンを駆ってヒルクライムバトルをしてくれた三友庵のおいちゃん、三友ファ
ンとして偶然の出会いから参加いただいた、makotakuさん



昨年の出会いから1年、なんでも飲み込んで、人と人を結びつけてくれるマエストロ
こうじぃ~
さんと、makotakuさんとともに偶然とは思えないみなみちゃん



コメントエントリーいただき、見事白煙ドリフト男たる腕を見せてくれたバイク好きな
車屋こと高のさん




遅い時間におじゃましたにも関わらず参加してくれたサン・ラファエルのお菓子な
仲間
のインプレドライバー山本さん



日もとっぷり暮れた頃、半田山ブログ村直前にも関わらず参加していただいた
トリエ・フィロンドールのまこちゃ
さやかさんみよっし~なさん

あわただしくおじゃまして、かき混ぜてしまった半田山ブログ村のみなさん。
(ごめんなさい)



そして深夜インプレを楽しんでいただいたランドマーク・プランニングスタッフのみ
なさん。



さらに、深夜訪問にも関わらず、ブログインプレを応援してくれて集まってくださっ
シトロエン浜松の山下姉妹、ランドマークプランニングのみなさん。

車1台から多くの人のご厚意に触れ、応援いただき、また語っていただいた2日間
となりました。

今回の企画は、はまQクルマ通信、はまQガレージとのコラボ企画でしたが、参加
いただいた皆さん、協力、応援していただいたみなさん全員の企画になりました。

総合企画作成に尽力いただいたマエストロこうじぃ~さんは言います。

「これはB-jam(ブロガーズジャム)の1年後の姿ではなかったの?兄さん。」

そのとおりだと思いました。

1台の車から展開する仲間の創造の場。
車とは楽しむ為の道具でありますが、それを使う人間がより興味深く、またつなが
りから大きな可能性を生み出す。

今後、2日間の様子ははまQガレージ、拙ブログなどでご協力のお礼を兼ねて紹
介してまいります。

最後に車を提供いただきました。ホンダ様に感謝いたします。  

Posted by イチロー at 02:39Comments(8)TrackBack(2)ホンダS2000

2007年03月21日

250枚のSと



車とは工業製品のうち、最も趣味性が高く、また大きさゆえにデザイナーの力量が
試されるものである。

工業デザインとはイコール製造するパーツの設計ということなのだが、それらを組
み立てて1台の車ができあがる。
それぞれにテクノロジーがあり、制約があり、コスト計算がある中で全てをコントロ
ールするデザインがある。

この決定は極めて難しいはずで、1台の車(プロジェクト)を仕上げて生産するには
”貫く”意思がいる。

車とはその結果に生み出されるものなのだ。

というのは、車とはいかに美しいものかを毎回感ずるからだ。

ある車を得意とするカメラマンが言う。

「車そのものよりは、車を景色の上に置くこと」につとめるという。

車のボディは複雑にふくらみ、光により複雑な陰をつくる。
ソリッドなカラーには景色を映し、光はどこかを光らせてカメラに映る。

何枚撮っても車は別の表情を見せ、1mmずらせば違う表情を見せる。

ゆえに写真は撮り飽きず、常に足らず、メディアを膨らませる。

撮っているうちに、こんな暗く露出が狂った写真が撮れていた。

それをまた面白いと思い、しばし眺める。

思ったように撮れない写真が今日は250枚撮れた。

これをもとに、昨日までのシトロエンC6に継いで書いて行く。

こちらははまQさんとのコラボブログ、はまQガレージにメインに書いて行く。

光と車の関係のように、書きつくすことができないのが、車という工業製品かつ
嗜好品なのである。  

Posted by イチロー at 00:47Comments(2)TrackBack(0)ホンダS2000