信じれば勝利

カテゴリー │ヤマハラグビー部

信じれば勝利

信じれば念ずれば通ずる。

2004-2005シーズンのトップリーグ最終節、ヤマハラグビー部は神戸ウィングスタ
ジアム(現ホムスタ)にいた。

今シーズンと同じように最終節を神戸製鋼と戦ったヤマハは山村亮、大田尾竜彦
らの入団年、一年を通じてヤマハイズムを叩き込まれた彼らと冨岡耕児、守屋篤
(現ホンダ)、北川喬之、石神勝、梶村真也、佐藤貴志ら同期が最終節にエントリ
ーしていた。

総力戦、この試合に勝利してシーズンを終え、PO(プレーオフ=マイクロソフトカッ
プ)に進もうと全員が一丸となって強者神戸に立ち向かっていった。

日曜は最終節をホムスタで神戸製鋼と戦う。まったく同じ展開かつ今期リーグの
順位を決める試合とまるで状況は同じである。

村田亙(引退)の代わりはもちろん佐藤貴志が、久保晃一、本間俊治のベテランF
W陣からは不死身の澤田昇が出場する。
勝又貴光(引退)の代わりには石神勝がFWの中心として育っている。
この年からトップリーグのSOを経験していった大田尾が司令塔に納まる。

佐藤、大田尾の後ろに展開するのは一年共にしたマレ・サウ、三角公志、松下馨、
五郎丸歩がズラリと並んでいる。

この試合で取材カメラを担当した自分はどうしても2004-2005にかぶせてしまう。

前半リードをしながらも最後まで逆転を許さず神戸の追撃を抑える後半深い時間
に飛び出した冨岡耕児の執念のトライ、そしてレオン・マクドナルドのキック。
強い心を信じ、応援席は一度たりとも緩めることなくウィングスタジアムに青き波
のような応援を続けた。

勝つのみ、勝つとしか考えない心が、冨岡のトライを生み、最後まで抑えた。

この瞬間、ヤマハはリーグ2位を決定した。

勝利したヤマハは総立ちになったバックスタンドの応援団の前に立ち、メインスタ
ンドに戻って礼をした。

その瞬間にカメラに向かって全員が集まり、5年の取材で一度も無かった勝利の
記念写真を撮った。
誰ともなく集まり、俺も俺もとアピールし、全員が勝利の喜びに酔った。

選手もスタッフも取材カメラも全員が爆発したように喜び、そして泣いていた。

どうしてもこの日にかぶせてしまう思い出を持つ応援団は多い、そして選手の中
にもこの日の感激を伝える選手も多いのだ。

もう一度選手もスタッフも応援団もあの日の感激の中に行こうと思う。

勝利を信じるもの念ずるもののみが通ずることがある。

勝利し、かつトライを量産して勝つのみ。それは一人ひとりの心の中にある信じる
心を集めた時に叶う。

あの日のヤマハに無かった力、大西将太郎がいる。ヤマハの武士グラント・マッ
コイドがいる。スタメン、リザーブの選手22人中10人があの日の戦士である。

伝えるべき伝説があり、もう一つ伝説を作る日がやってくる。


同じカテゴリー(ヤマハラグビー部)の記事
ヤマハのハハハ
ヤマハのハハハ(2011-02-13 09:49)

応援の力凌ぐ
応援の力凌ぐ(2010-12-20 09:40)

石神勝の天下布武
石神勝の天下布武(2010-04-02 09:59)


 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
信じれば勝利
    コメント(0)