2009年04月06日

え組のおじいちゃん



昨日は地元遠州浜凧揚会の20周年記念式典を開催しました。

ご招待したのは近隣の凧揚会ではなく、54人の個人、どの方も20年の間に会が
お世話になった方ばかりです。
長い年月の間にお世話になった方は数しれず、それでも一同に会す式典では、
20周年記念誌を開きながら、懐かしい思い出を語る会が出来ました。

え組(遠州浜組)は一本の糸に繋がる家族のような団体です。
若い衆は中堅を兄と思い、中堅はベテランの経験からのアドバイスを仰ぎ、ベテ
ランは環境を作っています。

その中で、誰もが慕う一人の青年の心を持つ大ベテランがいらっしゃいます。

今回20周年記念誌を作るにあたり、編集委員会は一つのサプライズを用意し
ました。

94歳にして、毎年凧場にお出ましになり、合戦となれば若い衆について最前線
まで来ていただけるのが大石弘顧問です。

若い頃から寺龍組(当時は寺島町と龍禅寺組が一緒に凧を揚げた)に参加し、
80年もの凧の経験を積む顧問は、遠州浜に居ていただけるだけで重しとなり、
顧問が笑顔でいるように私たちは活動しようと思うのです。

編集委員会は表紙に掲載した、え組凧の扇面(凧の左下に描く初子名)に
「弘」の名を描いたのです。

設立前年、立ち上げに力を貸していただいた顧問は、テギ(凧揚げ用の滑車)
を手作りし、寄贈いただきました。

寄贈いただいたことを知ってはいても、その制作話などは誰も知ることはあり
ませんでしたが、今回、インタビュー形式でその制作秘話をお聞きし、記念誌
に掲載することができました。

昨日顧問は、テギの制作の仕上げとして二人で絹糸を編んだという奥様を同
伴されて記念式典に出席いただきました。

休憩時間にお二人が20年の年月を懐かしむように、展示したテギを持ってお
話されていたのを拝見しました。

顧問はインタビューに答えます。

「この20年は、老人会にも入らず、凧と付き合い、会の発展を望んできました」
満足いく年月でした。

顧問はインタビューをしめくくるように詠んでいます。

「大空に さっと揚がった え組祝凧 ながむること 早20年 年取ることさえ
忘れけり」

記念式典で大石顧問の名を掲げた表紙の説明をすると、参加いただいた皆さ
んから大きな拍手をいただきました。

家族のように20年を過ごした誰もが顧問のお元気を祝福し、これからもいつま
でも凧場にお出ましになることを期待した拍手でした。

え組には全員のお爺ちゃんがいらっしゃいます。80年が90年、100年と続くよ
う願っているのです。

※写真は凧揚げ会Tさんからいただいたものです。



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昨日行われた、20周年記念式典。その会場に、テギと糸枠を展示させていただきました。テギと糸枠は、凧揚げの必需品。遠州浜凧揚げ會のテギと糸枠は、どちらも20年前の設立当時に寄贈...
テギ と 糸枠【村松組長と遠州浜組の仲間たち】at 2009年04月06日 19:00
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