イチロー的こころ（旧版）

ラグビーの試合の結果うんぬんと話すのも楽しいものながら、選手が身内
ならばと考えたことがあるでしょうか？

2007－2008のトップリーグ第10節、ヤマハはロックの石神選手の故郷、岐
阜県長良川にて三菱との戦いに臨んだ。

「やあ」、「おとうさん」、「やあ」、「おかあさん」と応援席に着き石神選手の
お父さんとお母さんと会える、これも試合応援の楽しみでした。

石神選手はヤマハからトップリーグに昇格したNTTコミュニケーションズに
移籍した。この機会にラグビー応援友であるご両親に感謝を伝えたい。

昨シーズン出かけた会場では石神選手のご両親に必ず出あった。

聞けばご両親はご長男（石神選手は次男）から「応援しておいで」とすす
められ、全試合応援に駆けつけたのだそうです。

ご両親を全国の会場で応援させた石神選手も親孝行ならば、出してくれ
たご長男の心もうれしく、寒い会場を暖めた石神さんのお話でした。

「ラグビー選手を地元に住む者の代表として応援しよう」
地域密着のヤマハを応援する時に、ご家族と出会えば選手にはご両親
や奥様や子供たちがいることと知る。

ご家族として選手を応援する。この当たり前を教えていただいたのが石
神選手のご両親でした。

応援団はそのご両親と選手を応援する。
毎試合出会うラグビー応援仲間として一緒にラグビーを楽しみ、喜び、
悔しがるのです。



大東文化大学から入団した当時はヒョロヒョロと背が高いだけと見えた
石神選手は、当時ズラリと揃ったヤマハの大巨人、中野、勝又、坂本選
手らとポジションを争い、いよいよ選手としての最高の技と力となによりも
経験を満ちさせている。

新天地NTTコミュニケーションズでの仕上げは岐阜出身らしく天下布武
を目指して欲しい。

5年の間ファンサイトの取材を担当していた頃のエピソードを一つ。

新人シーズン、ヤマハは恒例の必勝祈願に近くの見付天神に出かけた。
ファンサイトとしてファンからのメッセージを石神選手へ渡した。

見付天神の駐車場でそれを読んだ石神選手は照れていた。

聞けばそれは大学時代の生協のおばちゃんたちからの応援メッセージ
だったのでした。

寡黙ながら誰からも好かれる選手は学生時代を過ごした関東に凱旋
する。
生協のおばちゃんから始まったファンは石神選手の今後も応援をして
ゆく。

もちろん一番の大ファンは全国の会場でお会いできるご両親である。

石神ファンはご両親のファンでもある。
そして試合会場で再会することを楽しみにしている。

お父さん、お母さんまた一緒に応援しましょう。

お父さんの好きなお酒も一緒に飲みましょう。