あの人の手紙
ギターをはじめたのは、高校に入り”新入生を迎える会”で先輩たちが演奏をする
バンドを見たから。
高校で何をするという目的もなかったから、すぐにそのカッコよさにはまり、帰りに
鍛治町のヤマハビルに寄りはじめました。
その一階にはギターがズラリと並び、特有の木の香りの中でプライスタグを見れば
お小遣いでは買えない。それでも今まで見ていたことがあるクラシックギターとは
違い、スチール弦が張られピックガードがついたギターを手にするのだと思ったもの
でした。
こんばんは、音楽夜話の時間です。
ギターは当時1万円台から買えましたが、目標にしたギターは2万5千円のもので
した。大きなボディーを抱えて演奏する姿を夢に見て、先輩の紹介で楽器の鍵盤を
加工する工場でアルバイトをしました。
毎日マスクをして、もうもうを削った埃の舞い上がる中でバフがけをして初の給料日
に楽器が買えるお金を手にいれました。
そして、そのギターが手に入ったのでした。
それから高校はギターと一緒に通う所になりました。
先輩たちの歌っていた、この歌を歌いたくて随分と練習をしたものでした。
僕らの世代はもう学生運動も、反戦活動もありませんでしたが、この歌の持つ意味、
戦争は我々の生活と夢を奪うものなのだということは、高校生でもわかりました。
あれから30数年、まだこの歌は我々の心の中に生きています。
また、僕も、”こうせつ”を探してこの歌を歌うことがあるでしょうか
そういえば、その頃の仲間との同窓会の案内が来ておりました。
みんな、まだギターを弾いているでしょうか、そんな話題で盛り上がるのもよさそう
ですね。
今晩は、南こうせつとかぐや姫で「
あの人の手紙」をお聴きください。
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