チョビ太とバットマン

イチロー

2008年06月24日 12:49



「いるかいっ」と声をかければ「おうっ」と返事がありまして、昨日のぶん屋兄ぃ
訪問の続きであります。

「いらっしゃい、あ、おじさんだ」

普段よりお坊ちゃんのチョビ太さん、はる姐さんの二匹のお猫さまには、つけ
届けでありまして乾物屋に参りまして、一金500円なりの花かつおをおごって
ありまして、これが効いております。

「最近は、坊ちゃん、店番をしてるようですな」

「ぼくね、店番すきだよ」

なかなか感心でありまして、兄ぃの手伝いをすると言う、門前の猫、小間物屋
を手伝うというところでありますな。

ぶん屋は山下町にある小さな町屋でありまして、店は土間がある一角にあり
ますが、玄関もありまして留守番も両面対応であります。

「ときに、はる姐さんはお出かけで?」



「なんだい おまいさんはうるさいねえ」

姐さんはちゃぶ台の向こうで昼間から一杯御酒を召していた。

階段をドンドンときしませて降りてきた兄ぃに言わせれば、のらくろか、バット
マンなんだそうであります。

(キャットレディと言わなくていいのかっ)

「今度、なんかアテでも持ってまいりやす」

「そうさ、気がきかないったら ありゃしない」

ぶん屋は小間物屋でございますが、猫の姐弟が留守番もしております。

どうぞ、下駄に扇子に物、かんざし、がま口、トンボ玉などをお求めでしたら
寄ってやっておくんなさい。

兄ぃの店を応援する弟分であります。

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