チョビ太とバットマン
「いるかいっ」と声をかければ「おうっ」と返事がありまして、昨日の
ぶん屋兄ぃ
訪問の続きであります。
「いらっしゃい、あ、おじさんだ」
普段よりお坊ちゃんのチョビ太さん、はる姐さんの二匹のお猫さまには、つけ
届けでありまして乾物屋に参りまして、一金500円なりの花かつおをおごって
ありまして、これが効いております。
「最近は、坊ちゃん、店番をしてるようですな」
「ぼくね、店番すきだよ」
なかなか感心でありまして、兄ぃの手伝いをすると言う、門前の猫、小間物屋
を手伝うというところでありますな。
ぶん屋は山下町にある小さな町屋でありまして、店は土間がある一角にあり
ますが、玄関もありまして留守番も両面対応であります。
「ときに、はる姐さんはお出かけで?」
「なんだい おまいさんはうるさいねえ」
姐さんはちゃぶ台の向こうで昼間から一杯御酒を召していた。
階段をドンドンときしませて降りてきた兄ぃに言わせれば、のらくろか、バット
マンなんだそうであります。
(キャットレディと言わなくていいのかっ)
「今度、なんかアテでも持ってまいりやす」
「そうさ、気がきかないったら ありゃしない」
ぶん屋は小間物屋でございますが、猫の姐弟が留守番もしております。
どうぞ、
下駄に扇子に
袋物、かんざし、がま口、
トンボ玉などをお求めでしたら
寄ってやっておくんなさい。
兄ぃの店を応援する弟分であります。
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