つっかけて行こう
「ごめんよ」と久しぶりに浜松山下町の路地にあります
ぶん屋に寄りますと、玄関
に”つっかけ”がありました。
祭り男、まあ凧男がふたあり寄れば「どうだったでぇ」、「そうかがんこ疲れたな」
と話は簡単でありまして日焼け顔が揃います。
まあぶん屋さんは波乗りを重ねた赤銅色でありまして、三日日焼けとはちょいとモ
ノが違います。
ぶん屋さんの店の反対側にあります玄関には網戸がありまして、そこから風を入
れながら上がり框に腰掛けますと、くだんの”つっかけ”を見つけました。
凧前にも見た男モノは竹皮でありまして、初めてみる女モノはイグサですから揃っ
て涼しそうであります。
なんでもあき姐さんはこのイグサ草履で凧に出ていたようで、共にクッションがよく
今年は足を依託することもなかったと聞きました。
これからの季節は靴よりもサンダルでありまして、”つっかけ”の季節であります。
ちょいと出る時にジーンズでも似合うような”つっかけ”が欲しくなりまして、差をつけ
たくなります。
今年は竹、イグサを夫婦で履くなんてのも、ぶん屋の提案であります。
来年は鼻緒を工夫しまして選べるようにしたい、なんて商売熱心なぶん屋であり
まして、来年の今っ頃はゾウリがズラリと選べるようになっているのでありましょう。
凧の前に買いませんと金がない、今勧められても、さっぱりのゾウリ無視でありま
した。
関連記事