シトロエンはスターシップである。
強引にも、あのシトロエンを評すればこれが正しい。
写真はシトロエンの名車ＤＳのコマーシャルワゴン、コメルシアル。
もちろん所有しているわけもなく、yahooオークションを彷徨って見つけた
車なのだ。
オーナーは２５０万から入札をはじめているが、これは安い。
１９７１年式だから既に３５年を経て今にこれを世に出すだけでも値打ちが
ある。
もしどこかの街に着陸させたなら、このスターシップは比べることも再現す
ることもできない美しさで現代の車どころか、街をも圧倒する。
その例しか知らず、「フランスはバカンスの国だから２ヶ月もの休みを家族
全員が荷物と共に乗り込んで遠くまで走らせる車がいるのさ」
と言うまでもなく、ルールレールキャリアを持ち、巨大でスクエアなラゲッジ
を持つコメルシアル。
これだけお洒落で美しく、ましてや機能を持つ車を知らない。
シトロエンの巨大なホイールアーチは起きればタイヤがプアに見える。
もちろん、この写真が”起きた写真”、止めればやがて、このホイールアーチ
とタイヤの関係はありえないまでに接近する。
シトロエンは地面に着陸するスターシップなのだから。
じつは”黄色レモン系”好きである。
かつて、レモンの１１７クーペを所有し、夜な夜なでかけては街灯の下に置き、
輝くレモンのドレスの美しさを賞賛していた。
フランス娘のコメルシアルもまた、レモンのドレスをまとって登場した。
街のどの位置に置き、どんな光をどの角度であてようかと考える。
フェティッシュながら、夜の街灯の下のレモンカーは、最高なのである。
・・・・今朝は７時起きでヤマハスタジアムでした。
オトコは趣味を語ればつきぬ時間を消費する。
いけませんなあ・・・今日は一日、体力耐力カメラマンをつとめます。