空の風景
空につながる道がある。
オープンカーを手に入れることは、空を手に入れることと同義です。
町を行くオープンは連なる車の中の小さな非日常となって目を惹く。
車は移動手段であるとともに、開放への憧れで乗るものです。
キッチリした仕事をしたご褒美に自らに与えるのは開放。
風はボンネットからフロントスクリーンを越えて空に流れてゆく。
陽をあびてクルーズする喜びはルーフなきものの無常の喜びです。
オープンが苦手だなんて人がおりますが、それは乗った瞬間の喜
びとのバーター条件、空に続く道を手に入れたらそれはすぐに忘れ
てしまう。
時々、苦手さは信号待ちで思い出すだけなのです。
ひとたび走り出せば、車とともに風となる。
オープンは春から初夏、そして秋から初冬の為にあります。
なぜならば、景色に中を走り抜ける喜びがあるから。
空の青さを思い出の中に加えるのならば、ルーフの不要さに気がつ
くのです。
空を手にいれる手段、それがオープンの選択。
どこにも書いていない、装備なのです。
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