ネギ味噌汁の朝

イチロー

2008年10月28日 08:20



「ひきしまるわね」

トントンと包丁の音をさせて母はネギを刻み、味噌汁に落として
くれる。

やさしい里芋の味噌汁の香り立つ。たしかに引き締まるのです。

ネギの揮発はツンと目と鼻をにくる朝の刺激です。
ぼやりと新聞を読んでいた目を醒まします。

「おいしいね」、少し味がわからなくなってという母、おいしいねと
いう子、いつもいつも母の味が一番の味、ネギで目を醒まし、冷
たい水で顔を洗った朝なのでした。

ごちそうさま。

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