VWポルシェ

イチロー

2006年11月08日 22:47



いつの時代も手軽にスポーツカーを乗り回したいというニーズはあるもので
スポーツカーは一部のマニアの物だけでなく、スポーティ好きの市場でも
ある。

この車ポルシェ914はポルシェの初の量産スポーツカーとして販売をされた
車でした。

共同開発したのはご存知フォルクスワーゲンでしたから、別名「ワーゲンポ
ルシェ」などと呼ばれており、初期のポルシェエンジンから、後期のワーゲン
エンジンまで、まさにボディと設計がポルシェ、エンジンはワーゲンという車
でございました。

この時代、フロントエンジンリアドライブ(FR)、リアエンジンリアドライブ(RR)
フロントエンジンフロントドライブ(FF)とは違う、ミッドシップという2座席の後
ろにエンジンを積み、リアを駆動する車が多く発売されています。

イタリアのフェラーリは別格として、イギリスのロータスヨーロッパなども同時
代のミッドシップ、ミッドシップのドイツ版のスポーツがポルシェ914でした。

スポーツに+の魅力、それが走るだけではない車の楽しみです。
スポーツカーは馬力だけにあらず、使うシチュエーションの提案がなければ
販売が伸びない。

ポルシェ914は、ミッドシップという走行性能に加え、タルガトップを採用します。
2座のシートの上のルーフをFRPで作り、これをはずしてオープンエアを楽し
める。

これは本家ポルシェ911にもタルガはありましたが、914ではより現実的に
楽しめたものでした。

914をご覧になったことがあるでしょうか、ワイドな車幅、低い車高の屋根を外
し、後部トランクに収めることができた。

こういう車は、屋根を取り外して乗るのが定石、フロントウインドウのピラーと
後ろのピラーに手をかけ、ドアをあけないで乗り込むことができた。

そんな提案がスポーティ好きに大変受けたものでした。

ポルシェ914は時代のデートカー、2座を有効に生かしてスポーティな走りも
楽しめる、さらにオープンにもなるのですから、これが売れセンでもあった。

同時代に同じような車体を持つフィアットX1-9に乗っておりました。

やはり、敵はこの914、ポルシェというブランド力がありました。

「ああ、ワーゲンポルシェね・・・」若き日のイチローはうそぶいていたのであり
ました。

☆この中年乗り物大全は、ふつつかものさんとのコラボ企画でお送りして
おります。
☆画像はGAZOO.comさんからお借りいたしました。

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