夜中のシーナ

イチロー

2007年08月02日 01:20



このところ深夜のテーマは作家であります。

開高健にはじまり、昨晩は野坂昭如、そして今晩はシーナマコトであります。
じつに、途中に村上龍化したことはありますが、我が文体は昭和軽薄体と言われた
シーナチック。それだけ影響を受けたのであります。

SF好きでブンガクセイネン、出版社を経て、小説家、冒険家でもあり、キャンプを
すれば大焚き火が大好きとなれば、好きな要素を満たしすぎているのであります。

な、わけで我がペンネームはマコトだったりするわけですが、そのうち二代目シーナ
マコトになりたいなどと思っております。

なんて書いていても、ちっとも似てはおりませんが、シーナさんのどこを真似たか、
それはメシ話であります。

じつにメシというものは伝えにくいものであり、書けば書くほどおいそうにならない。
専門用語だらけではグルメ雑誌になるし、そんなフクザツなものを食べるわけでは
ないから、なおさら庶民のアジを伝えるのは難しいのであります。

シーナさん、メシを食う場合は「ワシワシ」と食います。これがメシらしい食い方。
コロッケを食べるならば、皿にウスターソースをジャボジャボといれて、コロッケ半面
を浸し・・・またひっくり返して反面を浸し・・・真っ黒なコロッケができあがる。

これをほっかほかなメシ半分のドンブリに乗せ、さらにメシを盛る。
しばし待つ、そしておもむろにワシワシと食い進む、ソースジャボジャボの真っ黒コロ
ッケが現れる、メシはソースを吸ってウマイのなんの・・・

こんなことを書いていらっしゃる。トーゼン同じことをやってみるわけでございまして
ファンはシーナ化しているわけであります。

焚き火を囲めば、シーナさんの東ケト会(東日本何でもケトばす会)=意味もなく海辺
でキャンプする会の仲間たちはビールをあけながら、意味もない歌を即興で歌いだす。

などと読めばそれをやりたくなるのが、シーナ派なる我々の心でございます。

海辺のキャンプに向かうといっても、ソノヘンの海ではなく、電車に乗って遠い遠い海
まで向かっていきます。
毎回、キャンプには荷物運びであり蒔集めであり、買出し班でもあるドレイを連れてい
きます。会に入った序列絶対の世界、東ケト会の序列は絶対のものがある。

なんてくだりでドレイは、30目玉焼きをつくれるような大フライパンを背中にくくりつけて
電車に乗ったりする。

これ、アコガレません?

ファンならば、これは見逃せず、ある日、地元のタコ(凧)仲間と企画して巨大フライパ
ンを買った。

ネットで調べてお江戸はカッパ橋から取り寄せました。
今ではあまり使われておりませんが、これを買って海辺で20目玉焼きを作った時は
うれしかったものでございます。

やがて東ケト会のことは、「あやしい探検隊」シリーズとして刊行されましたがその愛読
者の一人であります。

次は「あやしいブログ書き隊」でも作って大焚き火をしながらキャンプをしてみたい。

火を囲んで酒を飲み、即興の民謡を歌う、「正調ブログ音頭」とか、「コメント節」なんて
いうのを披露してみたい。

我らあやしきブログ書き、ご賛同でしたら、ケッセイいたしましょう。

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