カクテキの夜

イチロー

2007年10月24日 17:27



エサを与える時に毎回ベルを鳴らすと、犬はベルの音だけでよだれを流す。

有名な”パブロフの犬”と呼ばれる条件反射であります。

昨晩は、大黒屋さんバンダナシェフさんと、ぶん屋さんが待つ、住吉のサランへ
参りました。

こちらは韓国焼肉屋さん、ぶん屋のぽさんのご実家で、お母様が開業し、今は弟
さんが継いでいるお店です。

浜松の中沢町交差点の坂をあがり、興誠中、高校の交差点を左に曲がりとすぐ、
一つ目の左折路の向こう側にありますから、すぐわかります。
浜松駅からバスで行きますと、お店の前がバス亭となります。

お肉の話はもう馴染みの皆さんが書きつくしていることでありますから、まず出て
まいりますキムチ、カクテキのお話となります。

さあ・・・そろそろパブロフってきませんか?口の中がカッと熱くなり、額に汗が出
てきて、白いご飯の大盛りが・・・それは私だけですが、あの辛さが3種揃って出て
まいりました。

まだ二回目の利用なのですが、このカクテキの漬かった色を、ごらんいただきたい。
真っ白な小皿に、緋色の鮮やかさ、カクテキをそれにからめていただくのです。

トロンとからみ、ポタッと落ちずにいるような感覚がありまして、おおぶりのカクテキ
をいただくのでありますが、まずは甘さと、大根のサク感がやってまいりまして、
ひと噛みすると、辛味が甘さからわいてまいります。

辛い甘みが口に広がりまして、これでビールをいただくと、まさに胃を起こす。
「肉をいただきますよ」と、胃に宣誓をしまして、下地となるビールをググッと飲み、
辛甘さの香りを流せば、また箸が伸びてしまう。

カリカリッではなく、カの次にグッとめり込み、中から沸いてきたものが口に広がる感、
なんと言えばいいのか、まずいらっしゃったらお試し願いたいと思います。

これを夢中でいただくうちに、生ビールは2杯というところ消費すれば、胃は完全に
臨戦体制となり、厚いタンが運ばれてくるのであります。

人がうまいものを食べた話を読んでも、ちっとも楽しくない、はい、そのとおり。

パブロフのカクテキだけで、胃を起こし、皆様に「今日の晩飯なに?」なんて連絡させ
ようという、夕暮れ時のたくらみなのであります。

真っ赤なカクテキを帰りに買っていくのもよし、25日、月末前のこんな日に余裕がある
方は、サランで一杯というのもよろしいのでは、とお勧めするのであります。

2度目にして、カクテキを平らげた後の小皿に箸を入れて舐めながら、「ごはん・・・・・」
と言ってしまうのは、私だけではないようです。

書いていて、よだれが出てまいりましたのは、戌歳のイチローでありました。

関連記事