青い日のコーヒー

カテゴリー │デキゴト路地



青になんでも関連づけるのはヤマハラグビーを応援はじめてから。
なんでも青を選んでしまいます。

待ち合わせ時間を使いコーヒーブレイク。
携帯電話でブログを書く楽しみも過去にはなかったものでした。

コーヒーが大人の香りだと思ったのは中学生の頃でした。まだ家で飲む風習もなく買い物
に出かけた帰りに家族で立ち寄るパーラーで見かけるくらい。

子供たちはもっぱら緑のソーダにアイスクリームを浮かべたフロートをいただいていました。

「喫茶店にいかないか?」

高校に通い、バスと電車のターミナルだった遠鉄浜松を利用するようになると、他校生らと
も親しくなり、楽しい誘いも増え、ついでにサボり先も覚える。

当時は各校ごとにたむろする喫茶店が決まっていたものでした。

遠鉄浜松にたむろするグループは道を渡り東田町あたり、労政会館に近い喫茶店が根城
です。

帰りに寄れば必ず仲間たちが集まり、一杯のコーヒーで何時間も粘っていたものでした。

お店も少しかぶいた我々を迎えてくれましたし、仲間が増えれば高校生だらけの店になっ
ていました。

コーヒーなど飲みなれたように見せていましたが、皆そこでアメリカンだのウインナーだの
を試して覚えたものでした。

三年になると店の娘が高校生になり店を手伝うようになった。

カウンターに並ぶ男たちは誰か彼女を射止めるか、なんて楽しんでいたものでした。

それから数十年が経ち、ターミナルもなくなり、東田町あたりは大きく変わりました。

とり壊されてゆく町と道が足しげく通った店を見失わせてしまった。

何年か前、偶然に出会ったかつての仲間が店は建て替えられてまだあるのだと言う。

少し気持ちが動いたけれど当時のママは母ほどの歳になっているはず、もちろん我々
も50男になった。

「ママ、いつもの」なんて常連の店にして真面目な友を煙にまいていた頃。

ママ、もう50歳になりましたよ。

甘ちょろい所が変わらないわね なんて言われそうで行けないのです。

今度探してみようかな。

その店のコーヒーは高校時代の味がするはずです。


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