イチロー的こころ（旧版）

春はいっぺんにやってきたから、花粉とともにヒート気味となる。

昼間の半袖はちょっと早すぎましたが、もうヒーターを焚くこともない、車の窓
をあけ、手に冷たい空気を当てながら走るのも気持ちがよいのです。

我が町のクールな夜景に会いに行きました。

２４時間化が進むとはいえ、それは郊外の大スーパーのお話、浜松はまだま
だ夜に溢れる人を持つほどではありません。
浜松都心はしっかりと夜は眠りにつく、誰もいないクールな舗道を照らす街灯
だけが夜を支配しているのです。

ものぐさに、車の窓から体をひねって写真をとっていると、ボンネットをコツコツ
と叩かれた。
深夜にコートを着た老いた紳士が道を開けろという。

失礼と手をあげて走りだせば、手をふって挨拶を交わす。

浜松の深夜にはこんな交流もある、広い光の舗道にいるたった二人の挨拶な
のです。

おやすみ、まじめな街浜松、明日もよろしく、この道は夜があければ花の道に
なるのです。