古木にかんざし

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古木にかんざし

冬にはかわいそうなほど乾いた古木も、春には長き枝を出して春を喜ぶ。

もう長い冬は過ぎ去り、日向ぼっこするように春の中に居る。

私たちはしっかりと根を張る古木に大切な親を思います。
春にはしっかりと暖かい陽を浴びて、のんびりと暮らしていただきたいと
思います。

いつの間にか親になった子は今さらながらに親の喜びも悲しみも知る。
自分がして欲しいことが分かれば、足りない孝行に気づくのです。

家の裏の公園に見事な桜が咲けば、花見はそれでよいと言う。
いつまでも子供の好きな食べ物を揃えようと気遣ってくれるのです。

暖かい心づかいだけをいただいていては申し訳ないと思いながらも未だ
子供をしているのです。

古い木が枝垂れの花を咲かせます。

今年も元気に咲く花に安心し、これからもずっと咲いていただきたいと
願うのです。

古き花には、暖かい陽と心、小さな心遣いを差し上げたいと思うのです。

心がけたい言葉の花を咲かせてみたいこの春に。

かんざし挿してあげたいと思うのです。


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