胞子の子

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胞子の子

お茶摘みを撮りに、掛川日坂の奥、茶文字の粟ケ岳の麓に広がる茶畑を
訪ねるました。

急傾斜の茶畑農家のご家族の元気そのままに、茶刈り機がうなり、仕事
根性で同じように傾斜を上り、茶畑に立てばクルブシや膝が笑うほどの
傾斜で作業をされている。

少しの時間だけでもへたり、お茶農家の皆さんの苦労を少しだけ知り、滑っ
て危ないからと平らなところに促されて座り込む。
親ほどのお父さんが、笑っている。

これは?と気づきカメラを向けると「これは全部ワラビ」とお母さんが教えて
くれたのです。

小さな拳を開く胞子の子たちは、栄養のある地面を求めて、隙あらば茶畑
に進出する迷惑者なのだそうです。

お茶が始まる前に、里の人がたくさん来て摘んでゆくのだそうです。

お茶工場で摘んだ茶葉を蒸したものを口に入れて噛んでいる。
少し苦くて、でもサラダにでもできそうな美しい緑の味がしています。

ワラビも茶葉も”みるい”のが美味しい。

町の者は茶畑では腰を下ろしているしかない、迷惑者であります。
せめてもの、厄介の代わりにカメラを向けていたのです。


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