朝の赤

カテゴリー │花ばなしい

朝の赤

熱い命が燃えている。

花も私たちと一緒に赤い血を燃やすように、すっくと立って咲いています。

私たちにとってなにげない一日の朝にすぎなくとも、花にとっては命の一日、
一分一秒を惜しむように太陽に向かって花びらを広げるのです。

花は私たちの一生を教えるように咲いています。
一年でわからなければ、また次の年も、その次の年も咲いているのです。

私たちは花の命の短さを知り、ゆえに今ある花が思い切り咲いているのを
知るのです。

そして私たちは、花が多くの実をつけ広く次の世代に継ぐことを知っています。
それでも、全ての実や種が芽生えるとは限らないことも知っています。

私たちは長く長く生きる分だけ、花の一生を真似ることができます。
多く実をつけることも、精一杯咲くことも、次の年に復活することも知ることが
できます。

蕾がつけば、私たちは大きく咲けと励ます。
大きく花を咲かれば私たちは愛でる気持ちになります。

花は自分の心を写す鏡です。咲けよ咲けよと思う気持ちに咲いたのです。

赤い命の花を見れば、私たちの命に咲く花だと思うのです。


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