イチロー的こころ（旧版）

サラリとした感触を楽しむ。

衣替えなんてぇ日が昔はありまして学校に行きまして教室に入りますと、眩
しい位明るい。

夏の真っ白なセーラー服に変わった日のことを思い出しますな。

今頃になりますと生徒だけで行っちゃあ行けないなんて注意されますが若さ
と花火はイコールでありまして、真っ暗な夜に人だかりがあり、ドンドンヒ
ューッと揚がります花火に行くのは止められないものであります。

制服しか見たことのない同級生が浴衣に帯、帯の背中に団扇を挿して祭りに
来ますからたまらない。
若い者は暗がりの秘密が大好きであります。

昔は下駄なんてぇものは親父が履いていたものでありまして、ランニングに
半ズボンの子供が父ちゃんの大きな下駄を履いて歩いてるなんてぇのはよ
く見かけたものであります。

今週は今日から兄貴分のぶん屋さんで下駄が見られるってんで冷やかしに行
って参りました。

小間物屋でありまして沢山の下駄を並べてあるわけじゃありませんで、見本
であります。

それに百種類もので鼻緒から選ぶということになります。

仕上がりまで一週間ほどかかりますから祭りにでかけるならば、ちょいと余
裕を持って行くと安心であります。

浴衣や甚兵衛に合わせまして下駄は鼻緒でコーディネートいたしますとよろ
しい。

好きな柄や素材を選べば二つとない下駄が出来上がるわけであります。

下駄と言いましても二本歯ではありませんで横から見れば草履にも似まし
て歩き易いものが選ばれております。

凧こと浜松まつりと同じでありまして、早めに誂えて起きますと花火の日
の下駄テビューが楽しみであります。

この週末あたり鼻緒を選びまして楽しみを作っておく、これも梅雨明け前
の祭り段取りであります。

お子様用もありまして、これがまた可愛い。
自分のものより買ってあげたいと思うのであります。

ぶん屋は木曜から日曜までの午後の営業であります。
どうぞご贔屓にお願いいたします。