2008年07月03日07:25
朝の目覚めの力づよさにも似た赤が咲いています。
どんなに疲れていても、ぐっすり眠れば回復する力を持っていた頃がありました。
朝の道を重い鞄を持ってどんどん歩いてゆく力を持っていた頃
全ては新しくて、自分もピカピカに新しくて、無限の時間を持っていた頃がありま
した。
朝は毎日違っていました。
夏の田んぼ道を歩いて行けば、チョロチョロとながれる水路には小さな生き物を
見つけることができました。
雨が振っても傘の下で何かを探して歩いていたのです。
子供の頃の友達は小さな生き物たちでした。
キョロキョロした子供たちは季節が変わる一日を知っていました。 おたまじゃくし
が生まれたことも、手足が生えてカエルになった日のことも、セミがはじめて鳴い
た日のことも知っています。
セミが消え、草むらの下から真っ黒いコオロギが鳴きだす日も知っていました。
今は、花たちが友達です。
一年の中の一日を教えてくれる花は、小さな生き物よりゆっくり生きています。
朝になっても足りない元気は、真っ赤な花から足してもらうのです。
そして今年も咲いたねと再会を喜びあうのです。
種をまいたら花が咲く。
実になることを信じて私たちは生きているのです。
朝の赤≫
カテゴリー │花ばなしい
朝の目覚めの力づよさにも似た赤が咲いています。
どんなに疲れていても、ぐっすり眠れば回復する力を持っていた頃がありました。
朝の道を重い鞄を持ってどんどん歩いてゆく力を持っていた頃
全ては新しくて、自分もピカピカに新しくて、無限の時間を持っていた頃がありま
した。
朝は毎日違っていました。
夏の田んぼ道を歩いて行けば、チョロチョロとながれる水路には小さな生き物を
見つけることができました。
雨が振っても傘の下で何かを探して歩いていたのです。
子供の頃の友達は小さな生き物たちでした。
キョロキョロした子供たちは季節が変わる一日を知っていました。 おたまじゃくし
が生まれたことも、手足が生えてカエルになった日のことも、セミがはじめて鳴い
た日のことも知っています。
セミが消え、草むらの下から真っ黒いコオロギが鳴きだす日も知っていました。
今は、花たちが友達です。
一年の中の一日を教えてくれる花は、小さな生き物よりゆっくり生きています。
朝になっても足りない元気は、真っ赤な花から足してもらうのです。
そして今年も咲いたねと再会を喜びあうのです。
種をまいたら花が咲く。
実になることを信じて私たちは生きているのです。