朝のスプリンクル

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朝のスプリンクル

シュンシュンと回転しながら光の水を振り撒いているのは畑のスプリンク
ラーです。

乾いた畑を潤いの土色に変える水の粒は土に小さなクレーターをつくり、
作物の葉をやさしく叩きながら落ちていくのです。

畑の脇ではその水を浴びて大きく育った一叢の雑草たちがおりました。

水のあたるところから伸びたヤブカラシが水を浴びて、いつもより少し大き
く見えるのは水を吸って勢いを増したからでしょうね。

朝の光はシュンシュンとなるスプリンクラーにはかないません。

けれども水をとめた瞬間からまた夏の光を浴びせて畑を燃えるように暑く
照らすのです。

作物もヤブカラシも、その前に水をチューチューと吸い上げて、どの葉にも
分け隔てなく分けて備えをするのです。

葉っぱにとどまった光の水たちも出番はやってきます。

やがて陽炎となって上るとき、葉っぱをちょっとだけ涼しくしてゆくのです。

ゆらゆらと上がってゆくのです。


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この記事へのコメント
コメントいたします。
朝のこの瞬間があるから、真昼の猛暑にも耐えられるのでしょう。
人もほんの少しの励ましや優しい言葉があるからこそ辛い事にも耐えられる。

  「潤いの写真ありがとう。」
Posted by 大黒屋 at 2008年08月09日 09:30
大黒屋さん、こんにちは
そうですね、母も言いますが小さな一言でいいのです。
一日の力になったりしますね。
Posted by イチローイチロー at 2008年08月10日 13:25
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    コメント(2)