つまくれない

カテゴリー │花ばなしい

つまくれない

父は草花好きが高じて狭い庭中に皐月の盆栽を育てていた頃がありました。

その頃の本がどっさりあり、鉢花の本を見ていると、”ホウセンカ”が載って
おりました。

草花を育てる趣味の本を読みながらホウセンカの思い出を探す。
ふっくらと手のひらを合わせたような実がはじけて、パッと種を飛ばすあの花
の思い出です。

ホウセンカは別名、”つまくれない”とも”つまべに”呼ばれるようで名前まで
が美しい。

美しい奥さんの紅の唇を想像しましたが、どうやら爪紅らしく、それは指先の
お化粧のことなのでしょうか

花の色、花の姿をうつくしい言葉で表し、歌に詠むことに使うのでしょうか、ど
の花も別名のほうが想像がふくらむのです。

今朝は思い出してホウセンカの咲く野原に遠回りしてきました。

最後の夏がからみつく中に雨に濡れたホウセンカの露。

こんな藪の中にも、はじけて飛ぶホウセンカの種、雨の中で育っているので
しょうね。


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