出漁の大漁旗

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出漁の大漁旗

若い頃の正月に北の港町を旅したことがありました。

年が明けると港から大きな音で聞こえてくる演歌を聴いて出てみると、漁師の
みなさんが大漁旗で船を満艦飾にして出漁してゆくところでした。

大晦日の紅白でも北島三郎さんが歌ったように、”北の漁場”に出てゆく船に
は演歌が似合うのです。

漁船にはスピーカーが取り付けてあり、ボリュームいっぱいに”サブちゃん”の
演歌がかかっています。

まるで歌そのもののように、港では家族が見送り、船団は港を一周して港から
出てゆくのでした。

演歌を年寄りの好む音楽だなんて思っていた青年はしみじみと演歌が染みる
町を経験したのでした。

タオルの鉢巻が似合う真っ黒な漁師さんたちが家族の期待を胸に演歌を流し
ながら出漁する様子はまさに男の世界なのでした。

演歌は簡単な節回しでどの曲も同じように聴こえますが、そこには家族の為
に命を張って生きるのみという単純な男の世界があるのです。

「北の漁場はよ~ 男の仕事場さ~」

昨日尋ねた富士の田子の浦漁港で大漁旗の船を見て思い出したのでした。


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