イチロー的こころ（旧版）

木瓜（ぼけ）の花のように、ブライトな赤い花ならばよいのだけれど。

今日も午後一杯は原稿と、プリントの山の中にいます。
写真と原稿を扱う仕事ながら、仕事に地元の凧揚げ会の２０周年原稿が
重なって山のように積み上げてしまっている。

そんな時は花を見て、気持ちを鮮やかにさせるのです。

公園の足元に咲く木瓜の花は、まるで作り物のような色と形をしています。

手作りの花、針をチクチクとさせてつくり、中にやわらかい綿がくるまれて
いるようで優しく鮮やかに咲くのです。

この冷たい空気の日に、目に鮮やかな赤、そして葉もまるで作り物の緑
をしているのです。

原稿ができあがれば、きっとたくさんの人に見てもらえるのだから、がん
ばるのだけれど、経過にはボツにしたり、校正ペンが入った紙の山なの
です。

赤い赤い、本当に赤い木瓜の花、また会いに行くまで咲いてておくれ。
最後のページの赤ペンが無くなるまで咲いてておくれ。

座った目の高さに咲く赤い花、木瓜の花、待ってておくれ。