2009年05月25日07:10
なにげなく通り過ぎる並木はじつは小さな桜が植えられている。
桜の季節には愛でたはずなのに、もうこの初夏には忘れられている。それでも
日中は広がりだした葉が作る木陰に車が停まっているのです。
「ほら、さくらんぼ」、木の下にいるならば少し目を凝らしてみるのがいい。
小さな赤い子たちが緑の葉の陰に隠れているのです。
昔々、宮城に住む友人が訪ねてきたことがありました。
予定していた日が都合が悪いからと連絡してきて、あわてて日程を調整した
ことがありました。
駅に迎えに行くと彼は、白い積み重ねた箱をぶら下げてニコニコと駅から降り
てきた。
それは自慢の宮城のサクランボの箱だったのでした。
「どうしても食べてもらいたくてね」と言う彼は佐藤錦の収穫に合わせて日程
を変えていたのでした。
真っ赤なツブのサクランボ、箱いっぱいの宝石たちをお土産にしようと骨を折
ってくれたのでした。
緑の葉の陰の小さなサクランボ、遠い宮城で働く友人を思い出したのでした。
元気でやってますか?
ほら、さくらんぼ≫
カテゴリー │花ばなしい
なにげなく通り過ぎる並木はじつは小さな桜が植えられている。
桜の季節には愛でたはずなのに、もうこの初夏には忘れられている。それでも
日中は広がりだした葉が作る木陰に車が停まっているのです。
「ほら、さくらんぼ」、木の下にいるならば少し目を凝らしてみるのがいい。
小さな赤い子たちが緑の葉の陰に隠れているのです。
昔々、宮城に住む友人が訪ねてきたことがありました。
予定していた日が都合が悪いからと連絡してきて、あわてて日程を調整した
ことがありました。
駅に迎えに行くと彼は、白い積み重ねた箱をぶら下げてニコニコと駅から降り
てきた。
それは自慢の宮城のサクランボの箱だったのでした。
「どうしても食べてもらいたくてね」と言う彼は佐藤錦の収穫に合わせて日程
を変えていたのでした。
真っ赤なツブのサクランボ、箱いっぱいの宝石たちをお土産にしようと骨を折
ってくれたのでした。
緑の葉の陰の小さなサクランボ、遠い宮城で働く友人を思い出したのでした。
元気でやってますか?