桃から産まれる

カテゴリー │デキゴト路地



山梨から桃が届き、箱を開けては甘い香りをかいでいます。

毎年桃の頃に同じ話を書いている。
高校の古文の先生は生徒を引き付ける話をして人気がありました。

「逢う」と言う言葉が和歌にはたくさん出てきますが、先生は言う。

「みんなもう子供じゃないからわかるな、男女が逢うと言葉を使う場合は
デキてるんだなあ・・つまりアレをする誘いなんだ」と教えては「ワッ」と
沸かせるものだから、次から「逢うが出てくる
度に生徒たちはニヤニヤするのでした。

休み時間には女子に向かって「今度逢おうぜ」などとからかうのも男子たちの
楽しみになったのでした。(もちろんその逆もたくさん?ありました)

先生は脱線しつつ古文に興味を持たせてくれたのでした。

ある日先生が桃の話から桃太郎の話に脱線した。

「みんななんで桃が流れてきたかわかるか?」
誰も理由はわかりません。
「桃太郎はスイカからは産まれないんだなあ」などと言いつつ、桃からしか
産まれられないんだなあ・・

「ヒントはカタチカタチ」

ここらで生徒たちは気づき「ワッ」と笑うのでありました。

よい香りの桃、私はそっと箱に戻したのでありました。

桃からしか産まれない持た桃太郎のお話でした。


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