空気の蝶々

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空気の蝶々

公民館の花壇は退屈だなって、ありきたりの花が咲いています。

と、思ったのは車に乗っていたからです。降りて歩くスピードで見てみれば
紫の花はフルッフルッと震えているのは小さな蝶々が遊んでいるからでした。

蝶々たちはわずかな時間に蜜を吸い、次の瞬間には次の花へと渡っていき
ます。
その度にフルルッと花は震えているのです。

終末の公民館は朝からさまざまな人がやってきます。
運動着を着て体育館にやってくる人、文化活動でしょうかたくさんの本を持ち
込んでいる人、おじいちゃんもおばあちゃんもやってきます。

花の前にしゃがみこんで写真を撮っていれば、みな挨拶してくれるのです。

「おはよう」 「オハヨウ」、蝶々は舞っています。

「おはよう」 「オハヨウ」、花たちは震えています。

大きな蝶が来ないかなあと想像していると、その蝶はやってきたのです。


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