唐辛子の夢

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唐辛子の夢

紅いものが好きだから、冬になると増える紅い実を見つけては喜びます。

鳥たちも同じで、それはおそらく実をつける植物たちの小さな策略として
選んだ色なのです。
全てが冬枯れて葉を落とすと紅い実は空気の中で一層その色を目立た
せるのです。

体を温める紅い実がなっています。これを料理に使ったり、粉にしてふり
かければカッと体を温めてくれる。
寒い国では体の中から温め、逆に熱い国では唐辛子の料理は汗を吹き
出させて涼しくしてくれます。

とんとん唐辛子はとても気になる紅い実なのです。

初めて東海北陸道を旅した時、あの道は山だらけトンネルだらけの道で
した。
どこかに休憩所がないものかと思ううちにトンネルの向こうにあるという
表示を見つけました。

トンネルの向こうはまた山、山と山の間のわずかなスペースに小さな
休憩場所がありました。
トンネルを越えると目の前の山に開いたトンネルが見えているほど近い
のにそこに休憩場所があるのです。

工事現場にあるような仮設小屋がそのトイレを兼ねた施設の売店で
そこには袋につめた唐辛子を売っていました。
紅に緑が混ざった小さな唐辛子がうれしくてひと袋買ったものでした。

「ここの管理は地元でやっているんですよ」と毎日山を登ってきて勤務
しているおばちゃんが言いました。

山の村でできる野菜がきれいに並べられた売店は大きなSAにはない
手作りの暖かさを感じました。

袋はそのまま冷凍庫へ、今でも少しづつ取り出してコチンと凍った唐辛
子を楽しんでいます。


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