イチロー的こころ（旧版）

昼間に母から電話が入り、宝くじを買いに行ってくれという。
母は、宝くじが好きで、小額当選（１００円など）が溜まったから取替えも兼ねて
行くようにと言う。

ささやかな年寄りの楽しみ、宝くじが手に入ると、大切そうになにかおまじないを
してしまいこむ。

最近母はボケ防止を兼ねて、クロスワードパズル趣味に加えて、漢字検定に挑
戦している。
どれどれと見せてもらうと、１ページごと、全て読めないし、書けない。
じつに、僕のワープロ・パソコン暦は２５歳あたりからだから、漢字がより読めな
くなっているのだろうな。

常に、勉強する母を尊敬しています。

昔、ショーケンが主役を演じた倉本聡さんの番組、「前略おふくろ」という番組が
あり、その頃東京の下町にいた僕は大きな影響を受けました。

「あ・・・いやぁ・・・そんなこと、ないっすよ」という口調でしゃべるショーケンとの母
、田中絹代さんとの手紙が番組に効果的に使われていた。

前略、おふくろ、おれもそろそろ芽が出そうです。うそじゃないです。本当なんです。
早寝早起き今日この頃・・・などとショーケンが手紙を書くことが主題歌にある。

あれから２０数年、まだおふくろに、甘えている。

いつまでたっても、母の愛を超えられず、心配をかける。

前略おふくろ、まだまだ努力中です。みんなの為にがんばり、みんなに愛されたい
俺もそれそろ芽が出そうです。
いつまでも起きていて、遅起きだけれど、がんばっています。

おふくろ、長生きしろよ。