イチロー的こころ（旧版）

「Firsttime say Hello～」

今日の夕定食を食べながら有線を聴いている。
昨日は外メシ、いつもの五郎八（いろは）で食べる夕メシは
一人メシながら楽しく過ごすことができる。

書棚から”浮浪雲”をとり食べながら雲さんの生き方を学び
イワシの南蛮漬けのっけ飯を食べている。
そこに古いレコード音源での映画音楽が有線から流れている。

それは「ボタンとリボン」という映画の曲で心まで弾ませる。
いつも絶品の味噌汁を楽しみながら自家製の大根のお新香を
カリリと齧っている。

次も聞き覚えがあるイントロが流れ久しぶりに「Love Story」
を聴いている。

誰でも聴いていた曲だから英語の歌詞も日本語の歌詞もそら
んじていることに気づき、夕定食をほおばりながら最高の
ラブストーリーのテーマ曲を聴いている。

五郎八は家族連れにもよい健康メシの定食屋ながら、やはり
男たちの店である。

上質のスーツに皮のトートの人がやってくる。会社の作業着
を着た男たちがやってくる。

一人いつもセーターにジーンズという男はラブストーリーを
聴きながら夕定食を食べている。
浮浪雲を読みながら「勝とうと思うだけで既に負けている」
というご隠居さんの教えを呼んでいる。

勝とうと思うから負けることもあり、勝とうなどと思わなけ
れば負けることもないと教えられている。

ラブストーリーは終わり、「ごちそうさま」と立ち上がる。

映画音楽世代だったなあと思い出している。