トパーズ topaz

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トパーズ topaz

自分というスタイルを作るまでには時間がかかる。それまで
はこの人のようにと憧れる人の真似をするのである。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦して
います。

本好き少年講じてブンガク青年となり身の程知らずに文芸書
を読むようになった青年時代、より新しい小説を知ろうと文
芸界・群像・野生時代などを読み漁る。

そんな時に登場したのが村上龍、この人の真似をしたいと思
うようになった。
若き小説家たちの作品は全て実験場であり、歌手と同じく鮮
烈なデビューの後の二作、三作目あたりを注目される。

若手はそこを実験場として私たち同年代や若き読者の共感を
買いながらじつは追いつけないほど先までその力を発揮して
ゆくのです。

トパーズは村上龍の短編集、12作が納められどれも実験をし
ている。短い話とは小噺にも似てそのエスプリや能力を試さ
れることにもなるのだが、試そうなんてレベルの青年たちな
ど思いも着かないその蓄えた企みを見せてくれる。

そして私たちは村上龍にはなれず真似をするのみとなる。

彼の話し方に憧れてあの強い意志を感ずる顎が動いて発する
言葉を聞き漏らすまいとし、また真似をした。
彼のかつてのトーク番組「RYU'S BAR」に憧れて友人宅に面
白い話をする仲間を集めてトークバーを開いたこともある。

されど村上龍にはなれず、トパーズと聞いて思い出すのみで
ある。

宝石を目指しながらも模造品ですませば。やはり光ることも
できず、いまだ鈍い光のカケラでも含まれていないかと自ら
を探すのみである。


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この記事へのコメント
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Posted by nike shox at 2011年06月01日 09:52
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