イチロー的こころ（旧版）

深夜仕事をしながらNHKテレビを聴いていると痴呆が始まった
母との接し方を教える番組をやっていた。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦してい
ます。

番組は言う。物忘れが始まったお年寄りに何かを頼めば、また
してもらおうと思えば接し方がある。
ただ二つ、出来なかったことを叱らないこと、常に笑顔で接す
ることだと言う。

対象として紹介されたお母さんは物忘れが激しくいつも叱られ
ていた。ある日それを苦にして自殺しようとして息子にとめら
れた。

番組は物忘れがはじまっても、笑顔や怒りなど顔の表情で伝え
る能力はずっと持っているものだと言う。
そして人の顔のその表情を読んでは辛くなったりするものだと
言う。

ならば笑顔で接すればよいのだと言う。

まわりが笑顔で接すれば幸せな気持ちとなる。自分はうとんじ
られず愛されていることを感じる、そうすれば生きがいを感じ
て生きることができるのだ。

「よかったね」「ありがとう」「うれしいよ」とまるで幼子に
言うように笑顔で接すればお年寄りも家族も幸せになる。
いつまでも笑顔の中で生きていたいのは誰もが同じなのだ。

小さな教えは私たちを行動させてくれる。

伯母が電話をかけてきた。母が遊びに来たという。
毎日デイケアに出かけ張り切っている伯母である。

「よかったねおばちゃん、みんなと笑って過ごすんだよ」
「元気な声だなあ、おばちゃんはいつも声が笑ってるよ」

人は必要な時に必要なことを知ることができる。
そして実行することができる。そういうご縁を引き寄せるこ
とができるのです。