イチロー的こころ（旧版）

僕の小中の母校は浜松市積志小学校、この雨と風の中、ちょうど母校の
あたりを通りかかりました。

車の中は雨でも快適ですが、小学生たちは斜めにさした傘を懸命に支え
て雨の中を歩く。靴、ソックスから腰のあたりまではビショビショです。

ある小さなお店で雨宿りをしている子供たちは、屋根の下に入って一安心、
開いた傘の頂点を下にして、コマのように回して遊んでいます。

クルクル回すと、雨粒がピッツピッと飛び散るのが楽しくて、雨にさしては、
またクルクルと回しています。
子供の時は、雨も風も一大イベント、遊びの道具になるのです。

昔昔の積志はもっと田んぼがあって、夏に台風などがやってくると、一面
水浸しになった田んぼの間の道を歩くのが楽しみ。

水路が溢れて田んぼに水が入ると、思いもかけない大きな魚が田んぼを
泳いでいるのです。

背びれがスーッと水を切っていくのを見れば、学校どころではありません。

学校が終われば、一番近くの友達の家から三角網を持って水路を目指す。
大きな流れ出しのところに、網をかければ、どじょうがたくさん獲れたもので
した。

傘を持って行ったのにびっしょりで家に帰り、お母さんが服をとりかえるよう
にと出してくれます。

泥がいっぱいついた靴は新聞紙を入れて乾かします。

お母さんはきっと、魚獲りをしていたのを知っていたのでしょうね。