イチロー的こころ（旧版）

袋の干し葡萄を買ってもらい、日がなそれをほお張りなが
ら本を読む。葡萄パンのレーズンを最初にくりぬいてしま
うほどの干し果物のファンである。

世界の伝統色のその色と名前を見て何が書けるかに挑戦し
ています。

アプリコットは杏、杏と似たものに「プルーン」がある。
これも干し果物となり甘く香り高いものである。

若い日にプルーンをあるメーカーが健康食として加工し
たものを口にいれた。
干し果物好きとしてはスプーンですくって試してみたい
ものだったのだが、その味は自分には好ましくなかった。

以来何十年もプルーンを口にしなかった。
のだが、先日母がどこかでもらった袋づめのこれを勧め
られて口に含んだ。

食性は年齢と共に変るものの、母のための袋を大半開け
てしまうほどの魅力を持っていた。

基本は干し葡萄ながら、これを食べると健康よりも本が
読みたくなる。
仕事もしないで没頭して本にのめりこんだ思い出が干し
葡萄にはあるからである。
干し果物が与える私の衝動である。