イチロー的こころ（旧版）

待ち合わせて歩く銀座♪、こんな曲を知る人はかなり年齢があがった。

街の楽しさは食事やショッピングの楽しさのほかに、夜には光の存在がある。
浜松では中心街をかつては「まち」と呼び、まちに出かけることはとてもよそ
いきであり、ワクワク感を持つことができた。

昨年新築された新ヤマハビルは現在の浜松中心街の象徴であり、都市景観
賞を得た建物である。

夜の街に出ることは、お酒を伴うからバスに乗り、駅ターミナルに降りて中心
街をめざせば、このヤマハビルが煌々と光を放ち迎えてくれる。
まさに夜の浜松のワクワク感を創出してくれているのだ。

毎回ながら、ビルの角の部分のこの形が、ピサの斜塔のように思えて、しば
したたずんで楽しむ。もちろんこのように写真にも撮る。
（設計した方はそういうモチーフを意図したのだと思うが、秀逸である）

おもわず写真を撮る建物というのが、いいじゃないかと思うのだ。

よい悪いは別として、いまや浜松中心街は夜の街であり、昼間のワクワク感
を覚えないが、夜はこの景色で誘引してくれる。

角度からいえば、アクトシティの高層界からも見え、ホテルに留まらずあの
斜塔輝く夜の街に出てみようと思わせるのではないか？

都市景観とはシックであることも大切だが、出かける気持ちを誘引するもの
であってもよい。

この都市景観賞にはブログ仲間でもあるランドマーク・プランニングのラウン
ドテーブルも受賞している。
こちらは四季と一日の光の変化もテーマに持つ。
ワクワク感とはちがう、「静か」な自分に出会える空間である。