イチロー的こころ（旧版）

サン・ラファエル入口に今年もベリー系の実が色をつけはじめた。
熟すと赤から黒くなるからスグリなのかな？

木イチゴやラズベリーの名前はかつて読んだ少年少女向けの名作に出てきて
未知なる美味しい実の味を想像した。
ベリーという名はカゴ一杯の収穫やジャムの話として読んでいた。

豊かな季節の恵みを摘みに森へ行きましょうという本の中の情景に憧れた。
かつて野で初めてオレンジ色のベリーを口にした。
ツブツブは口の中でプツンと弾けた。

野のものを口にすることは小さな冒険の入口だった。野のイチゴを摘むは罪で
なく、経験を積むことになるのだ。