イチロー的こころ（旧版）

一見インターネット業なんて言いますと、「ＩＴ系ですごいわ」なんて思われがちであります
が、その実案外と力仕事が多い。

「ウンウンコラショ」とギューギューと詰め込み仕事をしておりまして、案外疲れるもので
ございます。
（顧客へのアピールでもある）

そうなりますってぇと、楽しみは飯、飯しかございません。
なんて言っておりましても家に帰ってる間がございませんから勢い定食屋となる、それ
が常でございます。
（あいつはひとりものか、なんて言われておりますと、たまには都合がいい）

兄貴分のところで、ホカホカ飯に玉子なんて記事を書いていますから悔しくして仕方が
ない、そろそろ夕方となり腹が減ってくるのでございます。
（つねに飯待ちしてる）

飯と言えば、最近米屋とつきあいができましてお手伝いをしようと言う。
米屋ですからアッチは当主、旦那でございますが、お手伝いなら「手代」というところで
ございましょう。
頑張って働いて「番頭さん」と呼ばれる位には出世しなくてはならない。
生涯働き者のあたしでございます。
（アピールしてるし）

腹が減ってる横に玄米が一袋ございます。
これは美味い飯が食べられるのですが、ここには釜がない。
（かまわないなんてね）

紺屋の白袴、米屋の釜なしなんてぇわけで、見ていてもちっとも腹がふくれない。
生米を食べちまおうなんて考えております。
玉子を見ちまって腹が鳴っております。

（生米、生麦、生たまごでありますな）

こっちも貧しく生まれついておりまして、ごちそうと言えば大盛りの飯でございました。
ご飯が多く盛られれば、今月は父ちゃんがんばったのだと思う。

玉子なんてぇものはご馳走でございまして、一つを割りましてかき混ぜますと、小さ
い弟、妹がご飯の真ん中に穴をあけてかけてくれるのを待っている。

（これ作法があるそうで、うちはかき混ぜてからかけておりました）

お兄ちゃんとしては先に弟、妹にチョビッとかけてあげます。
兄は白身が多くドロリンとした玉子かけ飯を食うの図でありました。

たまの贅沢はマグロのフレーク缶であります。
缶きりで開けまして、そこから直接いただきます。

何事も分け合っていただいた思い出がありますから、未だ贅沢に食えない。

玉子一ケを一人でいただく、マグロのフレークや鯛味噌を独占して食う、これが
できませんな。

偉くなった方でも案外に質素な飯が好きで玉子かけご飯が旨いという。
これは昭和の世代の育ちが、分け合っていただくものにあったからでございます。

隣が庭から入ってきて「アサリとってきたから」なんておすそ分けをいただく。
「いつもわるいやぁ」、なんて母がもらうわけで、近所とも惣菜の行き来がある。

昭和は遠く、飯までも遠く。
格好だけはよい平成のＩＴ系は働くのであります。

（アピールしてるし）

まあ、いよいよ困りましたら兄ぃの家の夕餉時におじゃまいたしますと、姐さんが
「あら、イチローちゃん、ご飯食べてく」なんて言ってくれますな

（言わない場合もあるか）

ブログなんぞ書いているから仕事が進まない、さてともうひと稼ぎいたしましょうか

「え～よろず書き物、撮り物、語り物のお手伝いいりませんかぁ～」

米は食いたし釜はなし、目方で男が決まるならねえ・・・

（ちなみに９０キロ切りましたし・・）