イチロー的こころ（旧版）

水の都に佇み、秋を思わせる川風に吹かれています。

などと書いても、もう何度も登場してすっかりネタバレしている場所を撮りました。
銭湯で汗を流し、窓全開で走る心地よさのままアクト通りにまわりました。

向こうに見える赤い航空灯が点滅するのがアクトシティ、ここは北の端にあたる
通称六間道路手前になります。

怪しげな大男佇む中を浴衣を着た婦人がこのペイブメントを歩く。
下駄の音が軽やかで夏の宵を感じさせてくれます。

この通りは夜ともなれば恋人たちがベンチに座って話しこみ、ウォーキングの夫
婦が歩くぐらいの贅沢な道。
さほどの店もありませんから、静かな佇まいを見せてくれます。

このようなロケーションが無駄であるとは思いませんが、一人では歩いてみる気
にはなれません。

でもこの道がお気に入りのカップルがいて、別れ辛くて何度も行ったり来たりする
使い道もあるのなら、それは二人にとってよいのだ。

できるなら、この道を駅から歩いて迎える洒落たお店があれば、この道を有効に
使うテクニックも見せられると思うんだけどね。

迷うことなく駅を目指すこともでき、リザーブしたオークラもそこにある。
皮靴をカツンカツンと響かせてここを歩けば似合うだろうなどと想像している。

使い途を考えている男は銭湯帰りで首にタオルをかけている。

さて、帰りますか、両側の道を歩く人たちに見せびらかすように歩ける素敵なカッ
プルになれたなら使ってみますか？

私には用がなさそうです。あなたなら使えそうですね。