特別なスイーツ(朋友)

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特別なスイーツ(朋友)

単一商品「フルーツソムリエ清が作る生ゼリー」を毎日伊勢丹静岡で完売する
男がいます。

我が友人にしてこの商品の取材でテレビ局を含め20社もの取材を受け、視察
を受ける男が今日(昨晩)訪ねた杉山清さん(富士吉原杉山フルーツ)です。

この商品は毎日計200点を限定で納入し毎日完売、現在は静岡伊勢丹で販
売していますが、都内伊勢丹各店でも引き合いがあり納入が間に合わない日
々が三年も続いているという、伝説のフルーツスイーツです。

特別なスイーツ(朋友)

杉山さんは元ホテルマン、職場で奥様と出会い結婚、奥様のご実家である杉
山フルーツの跡継ぎとなり、現在まで富士吉原商店街の名物男として、フルー
ツ界で唯一のフルーツソムリエという称号を与えられた人。

多くの講演をこなし、その講演は彼の苦労譚など泣き笑いの人生が語られる
から毎回予定をオーバーする熱演に、観衆は涙し、彼の勇気とがんばりに元
気づけられていると聞きます。

彼との出会いは初期ホームページ制作とコンサルをブログでもおなじみ”こや
まん”さんと行ったこと、それ以来今でも交流が続いています。

店の外まで響く彼のバイタリティあふれる話し声や笑い声に商店街を行く人
が誘われて来店する。
そこには伊勢丹で限定のスイーツがまた限定量置いてあるのです。

地域を大切にしながら、富士から日本を狙うフルーツソムリエはホームページ
の通販などでなく、自分の信用と努力で毎日完売のスイーツやフルーツを売る。

お客様を大切にする姿勢が彼へ商売の原点です。

ホームページを飛び出して商品よりも自分を売った男、杉山清さん。

彼のことを愛する人たちはスギキヨと呼び、彼を慕い彼を信頼し彼の作るものを
最高だと評価しています。

古いエピソードを一つ紹介します。
「イチローさん、俺ね、泣いてしまったよ」と電話がかかります「どうしたの清さん」

「故郷を遠く離れた息子が年老いた母に毎月5000円分のフルーツを贈り続けて
くれと言うんです」と清さん、「いい話じゃないか」と私

「そんな大切なお母さんへの優しさを俺に指名してくれるなんて」、清さんは電話
口で感動して泣き続けます。

数年経ち、また清さんから電話がありました。

「イチローさん、あの親子からの依頼が終わったよ」ホッとした清さんの声。
「そうか・・・」(少し不安に思いました)

「転勤が認められてあの息子さんが母の住む町に戻ったんだって」清さんは言う。

スギキヨはフルーツ界のキングでもある、されどこういう男でもある。
だから、僕は今もおつきあいをしている。

仕事ではないのだ。彼の元気をもらえば、彼が生きているならば自分もやれると
思う。

昨日は突然すまなかったね、清さん。家族みんなでさらに元気にね。
たまにあのスギキヨ節を聞きにいくからね。

それではまた、いつの日か、あはは、少しは変わるさ、清さんだけは変わらないね。



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