光のたま赤いたま

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光のたま赤いたま

赤い玉の実がプンとはぜて、実が顔を出すように、今朝もまぶしい朝がやって
きました。

シンと冷えた夜は去って、森にまた朝がやってくるたびに、固い実は熟れてい
き、秋のふかふかな森に種を落とそうと急ぐのです。

よく耳をすませば、たくさんのごちそうを啄ばむ鳥たちの歌のほかに、ポトンポ
トンといろんな木や草が実を落としていく音が聞こえてきます。

夜中にポトン、朝にもポトン、もちろん見ている前でもポトンポトンと大切な命の
実を森に落としていくのです。

風がサッと吹けば、枝は大きく首をふって、この時ばかりと遠くまで実を飛ばす
ことができます。

雨がふれば、ふかふかな葉っぱのベッドの上にピチャンピチャンと落ちていく
のです。

そんな大切な赤い実に撮らせてねとカメラを向けると、向こうの景色がピカピカ
と反応しています。

「赤い玉を育てたのは、僕ら白い光なのさ」と言わんばかりに輝きます。

白い光の玉がいっぱい、こちらを見ています。

赤い玉はますます赤くなって、そこにいるのでした。

花かんざしの実はフルッと割れて、ポトンと実を落としたのでありました。


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この記事へのコメント
わあ!
吊り花真弓の実が開いた
こんどは、なかの黄色い種が
光に、出会う番です。
恥ずかしがり屋の種。
でも、子供の為に、遠くへ
運んでください。
鳥さん来てね。光さん目立つように
照らしてね。
Posted by しょうざんしょうざん at 2007年10月14日 11:29
しょうざん先生、コメントありがとう。
もうきっと種が落ちる頃かな、かなり開いているのもありましたよ。
今度種を探してみますね。
Posted by イチローイチロー at 2007年10月15日 01:09
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