イチロー的こころ（旧版）

「桜は遠くからながめるものです」

先日の会で大黒屋さんの話にうんうんと頷き、枝がつぼみを持つと枝の先がピンク
に染まるという話に、全員が遠くからながめる春を想った。

そして先週のある日、いつもの”さんざし”の公園を散策すると管理棟の脇に白い春
を見つけてしまった。
秋に桜が咲いていたのです。

桜遠くからながめるのだの教えに反し、興味で足をすすめれば確かに白い桜、冷た
い風にゆらりとゆれるさまは、少し恐ろしいようでもありました。

固いピンクのつぼみは確かにそこにあり、白く開く花のかたまりがそこにある。
４人の男が集った不思議と、話したばかりの景色に出会うご縁にふるえた。

興味と知識は時に、こんな体験の不思議を演出してくれるのです。

今朝は熱いラグビーデイの心の余熱が醒めていない。
桜咲く春に入団した選手たちは、大久保グラウンドの満開の桜を見て、ここから社会
人ラグビーの人生がはじまることを知る。

ワールドカップでも知られたように、日本のラグビーの頂点のチームのジャージには
桜が３つ刺しゅうされていて、ジャパンチームは「ブレイブブロッサムズ（勇敢な桜）」と
呼ばれているのです。

若い桜の新人がやがて勇敢な桜となって戦うことを目指す人生を想う時、そんな桜
を歌ってみたいものだと毎春思っている。

そんなテーマで詞ができて、選手たちを応援する歌ができたらすばらしい。
そんなテーマを持っていたりするのです。