イチロー的こころ（旧版）

花咲き乱れることを”爛漫”と言う。

ヤマハ大久保グラウンドの春は桜で覆われる。
その頃に新しい仲間を迎えて新しいシーズンがはじまり、ラグビースクールにも
新しい子供たちがやってくる。

ふかふかの芝の緑の上で全てが新しく光輝く時、我々はチームを去った選手に
も新しい季節が始まることを知る、そして春爛漫の桜を見上げるのである。

桜は日本を表す。ラグビーの日本代表も胸に桜のマークをつけて世界と戦う。
桜は始まりであり、またラグビーという青春をおくる青年たちのの目標でもある。

トップリーグは明日が第４節となる。全１３試合の序盤戦の今、大久保の桜は
美しく熟している。

春に咲いた淡い色の花たちは、今熟して今シーズンの練習の成果を問う為に
燃えあがる。

このシーズン燃えて成果をあげたものたちは、また春を迎える頃、新しい日本
の桜として選ばれるのだ。

今はさまざまな熟し方で試合に臨む。
若い葉、太い幹となった木から生える葉、支えるスタッフは木が良い根を張る
ように肥えた土となり、水を供給する。

明日は初めて取材に行かない週末を向かえる。
遠く九州宮崎で試合が行われる。

選手たちが見事勝利して凱旋するのはここ大久保グラウンドである。
桜たちに、金色の冠を被せるよう準備してくれと願う。

深いオータムリーブスの桜に約束だよと。お願いしたのでした。