蔓の朝

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蔓の朝

蔓性の植物が好きで、フェンスを伝うものを楽しんだり、森のへりなど蔓がありそ
うなところを注意してみたりと、蔓好きが高じている。

葡萄の蔓は食べられるあの葡萄と同じ葉をしていて、紫の小さな葡萄をぶら下げ
てしまするし、山の芋の葉はくっきりと黄色に色をかえて、緑の蔓にからみつく。
そこには収穫しきれないほどの”むかご”がついているのです。

本でだけ読むエセアウトドア好きは、収穫できるものが好きです。
かごいっぱいのキノコ、摘みきれないベリー、木の実に葡萄に、むかごなど、山に
住み家族の為にたくさんの収穫を山から持って帰る。

キノコ狩りの話では倒木の陰に持ち帰れないほどのキノコを見つけるシーンがよく
登場します。

どれも一つ二つは採ったことがありますが、収穫して持ち帰り食卓に並べたことな
どはないのです。

子供の時に住んだ町のお宮に行き、椎の木の下から袋一杯の椎の実を持ち帰っ
た経験だけがあります。

椎の実は父が好きで、採ってかえると炒って一緒に食べるのです。
炒ったばかりの実は熱くてピーナッツみたいな味がした。
父が喜ぶだろうと、夢中で採ったものでした。

我は中途半端な街の子です。いつか山の子を訪ねてそんな経験をしてみたい。
蔓の実を見ると、わくわくとしてしまうのです。

虎なんて名前がついていますが、”熊”だったのかもしれませんね。


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