水辺は今も

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水辺は今も

水を見れば心が落ち着く。川や湖、海がある町は心がやすまります。

我々はそのどれをも持っている、うれしいことですね。

はじめたばかりの散歩は川沿いに歩きます。川には植物があり、川沿いの家々
は川を利用して花壇を作ったりして見つけるものが多いのです。

そんなことを思いながら川面を見れば都会の川にも水鳥たちがスイッとよこぎり
「ぽちゃん」と水紋をつくって思いがけないほど大きな魚がいたりするのです。

普段は車で走りぬけてしまう橋も、こうして眺めてみれば古い橋脚を生かして新
しい化粧をされていたり、橋の下に思いがげない空間があって、子供ならばもぐ
りこんで遊んだだろうにと思うのです。

川も橋も、水辺も子供の頃には全てが遊び場でしたね。

子供の頃住んでいた積志地区にも用水の大きな川が流れていました。
近くの釣り道具屋さんで、三叉になった銛を買い、竹竿にくくりつけて川で遊ぶ。

川岸には杭がたくさん打ち込まれていて、草が茂り、水の中をバチャバチャと追
い、ガサガサと手でさぐれば、大きなフナがいくらでもおりました。
子供には大きなフナは最大の獲物でした。

フナとりができない時は田んぼの水路沿いに歩いてザリガニを見つけてはとって
いたものでした。

水辺にはみんなが思い出を持っています。

何かいないかなと覗き込めば、きれいな水にキラリと光る魚を見つける。

すっかり狩猟本能もなくなってしまったけれど、今でも川を覗いて歩くのです。

郊外の水路に木が覆いかぶさっているところがあり、夏、そこに大きな魚がたくさ
ん棲んでいるのを見つけました。

男の子はこういう発見をするものです。来年もとろりとした夏の水になる頃、また
覗きにいってみましょう。

まだ男の子でしょうか、そんな秘密を持っていたりするのです。


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