花ある友たちへ

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花ある友たちへ

気づきから確信へ、友であり先達である大黒屋さんから聞いた言葉がありました。

「全て光の中にいる」

我々は日々悩み、考え、立ち上がり、立ち向かって生きていますから、時に羨み
呪ってしまうことがあります。

誰もが花になりたいと願い、花の美しさだけを見てしまう。
今年は花と会話しながら、自分も花になりたいという理想を見てきた年でした。

ところが大黒屋さんは言う。

花だけを見ていてはいけないのです。

花は光の中で育ち、蕾を膨らめ、花と咲き、実を結ぶ。花は光によって包まれ生
かされているのです。

意匠の世界では、花は手前にあるもの、添えるもの。

地にあるものこそが花を育てる色であり、空気であり光である。

私たちは気づくことができます。
一人で美しい花と咲くことはないのです。

生かされているのは、省みられない土があり、根があるから、多くの葉が花を
育む仲間であることを忘れてはいけない。

ならば、我々は仲間の力を借りて、自らの花を咲かせているのです。

あまりに当然のことに気づかず、花を撮っていた。
結果のみを見て、美しいものを切り取って残そうとしていた。

大黒屋さんは言います。

枯れまでが美しい花の命である。

花咲く時には楽しい人生を謳歌して周りを省みることがありませんが、ふと自分
の花が深い色となり、若き花たちと比べる時が訪れると、私たちは土や根の気
持ちを知ることになる。

美しい枯れの中に、来年も美しく咲く大切な実があるのです。

こんな真実を教えていただいた。

さらに深まり続けた光、つまり私たちは、新年に新しい光を受けるのだそうです。

楽しみですね。

多くの友の活躍をブログで見ています、見守るほどの余裕はないけれど、みんな
きれいな花を咲かせようと、仲間とともにがんばっています。

僕もその一つになろうと、仲間とともに、互いの土になったり、根になったり、支え
になったりしたい、そうすれば、ひっそりと小さな花をつけることもできるかもしれま
せん。

大晦日の全ての深まりの中にいると、新しく生まれる光が恋しくなる。

せめてまっすぐに光に向かっていけるよう素直に自分を受け止めていようと思います。

花ある友がたくさんいて、支えあい、言葉の養分を供給しあうこと、これもブログの
魅力の一つです。

今年も残り少し、大晦日は365分の1日に過ぎないけれど、一年で深まる多くのこ
とを知っています。

来年、みんなが花を咲かせますように、そして自分も小さな花になれるようにと祈っ
ています。


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この記事へのコメント
今年も後わずかになりました。
来年も良い年になりますように♪
私は花咲かせられるだろうか?
何か花咲かせたいと思う私です。
イチローさん!来年もどうぞ宜しくお願い致します♪
Posted by かずねえかずねえ at 2007年12月31日 23:55
かずねえさん、あけましておめでとうございます。
いつも新しい花をおつくりなる様子拝見しています。
新しきものを創り出す力見習わせてくださいね。
Posted by イチローイチロー at 2008年01月03日 13:00
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    コメント(2)