水ぬるむ頃

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水ぬるむ頃

すっかり水が減った池に水草の島がポツン、ポツンと出来ています。

静かに近づいたのに、プンと小さなものがもぐり、ふわりと丸い水紋をつくります。

枯葉が落ちて覆われていた水も、過ぎた季節を越えて新しい季節を待つ頃にな
ったのです。

見ることもなかった水辺に惹かれています。

昨年の収穫の頃、細江の農家の方に案内されて金色の稲穂を実に行きました。
清い水の流れる水田は農薬を減らした栽培をつづけて、多くの水の生き物が
戻ってきたと教えてくれました。

「タガメがいるんですよ」

大きな鎌のような足を持つ大きな水棲昆虫は子供の頃の憧れでした。

今もこんなに浅い水でも覗き込んでしまうのは、まだ見ぬ大きなタガメを探して
いるから。

「夏にはいらっしゃいよ」、澄んだ水がチョロチョロと流れる水路は懐かしいドジョ
ウがたくさん棲んでいるのだそうです。

水ぬるめば、小さな生き物たちがやってくる。

1月の水の中、どじょっこだの、ふなっこだのは、そろそろかなと思っているのでしょ
かね。


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この記事へのコメント
コメントいたします。
水辺にも春が来ていますね。
波乗りの人も、しっかり春をつかみましたよ。
春は人を生き返らす季節、希望の芽吹きの季節。
Posted by 大黒屋 at 2008年01月16日 14:02
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
まさに波に乗る、海は広いですからよき航海士が必要です。
船員として乗り込みたいと思います、帆をあげましょう。
Posted by イチローイチロー at 2008年01月16日 17:33
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    コメント(2)