2008年01月26日07:46

水を吸い上げなくなって木が冬に耐えていた季節が終わります。
乾いた木はもうとっくに葉に水を送りませんでしたから、豊かな秋に木を覆って
いた葉たちは、カラカラに乾いて自らの根元に落ち、わずかな冬のぬくもりを
大切な根に与えていたのです。
新しい年とともに木は背伸びをはじめます。
とっておいた力を幹の先、太い枝から分かれた小さな枝の先に力をおくり、ぐい
ぐいと伸ばしていきました。
根っこのがんばりが小さな枝の先いっぱいにみなぎると、そこには花芽という
力こぶができるのです。
小さな枝たちは、互いに競うように、力こぶをふくらめて力自慢をしているのです。
ホコッ、ホコラッと力こぶから一番の花が咲き始めます。
小さい枝たちは、力比べから今度は美しい花の数を自慢しはじめます。
僕の枝がきれいだよ、私の花は大きいよ」、枝たちが自慢をすれば、一番先に
咲いた花が、小さな花芽たちに春の号令をかけています。
「春ですよ、ちょっと早い春ですよ」
冷たい雨も、ごくりごくりと飲んで根っこは力いっぱいに水を送ります。
枝の花は、ほこり、ほっくりと咲きはじめます。
僕らはうれしくなり、パチリパチリと写真を撮るのです。
葉から花へと≫
カテゴリー │花ばなしい

水を吸い上げなくなって木が冬に耐えていた季節が終わります。
乾いた木はもうとっくに葉に水を送りませんでしたから、豊かな秋に木を覆って
いた葉たちは、カラカラに乾いて自らの根元に落ち、わずかな冬のぬくもりを
大切な根に与えていたのです。
新しい年とともに木は背伸びをはじめます。
とっておいた力を幹の先、太い枝から分かれた小さな枝の先に力をおくり、ぐい
ぐいと伸ばしていきました。
根っこのがんばりが小さな枝の先いっぱいにみなぎると、そこには花芽という
力こぶができるのです。
小さな枝たちは、互いに競うように、力こぶをふくらめて力自慢をしているのです。
ホコッ、ホコラッと力こぶから一番の花が咲き始めます。
小さい枝たちは、力比べから今度は美しい花の数を自慢しはじめます。
僕の枝がきれいだよ、私の花は大きいよ」、枝たちが自慢をすれば、一番先に
咲いた花が、小さな花芽たちに春の号令をかけています。
「春ですよ、ちょっと早い春ですよ」
冷たい雨も、ごくりごくりと飲んで根っこは力いっぱいに水を送ります。
枝の花は、ほこり、ほっくりと咲きはじめます。
僕らはうれしくなり、パチリパチリと写真を撮るのです。
この記事へのコメント
コメントいたします。
いろいろな所で春の芽生え。
小さな春を見つけて心が温まります。
いろいろな所で春の芽生え。
小さな春を見つけて心が温まります。
Posted by 大黒屋 at 2008年01月26日 14:11
大黒屋さん、コメントありがとうございます。
一番寒い頃に見つける春、とても大切ですね。
一番寒い頃に見つける春、とても大切ですね。
Posted by イチロー
at 2008年01月27日 15:59
