飯盛り明太子
ほくほくとした笑顔で母が冷蔵庫から取り出したのは、ふっくらとした大きな辛子
明太子です。
「ねえ、今度のお中元には家用にも買ってみましょうよ」
こう話すのは、妹の婚家が好む見事な太さの辛子明太子を食べてみたいねと言
っていたからなのです。
「珍しくマーケットに大きいのがあったのよ」と明太子を母といただきました。
湯気をあげる真っ白いごはんに、プチンと皮をやぶって取り出した赤い明太子。
おかずは岐阜から送られてきたピリリと辛い朴葉味噌です。
味噌に明太子、ポリリとキュウリの浅漬け、味噌汁に寿司屋のたっぷり湯のみ。
「何もなくてごめんね、おにいちゃん」
母との昼飯は、好きなものだけでもりりもりりとご飯をいただく。
幸せを感ずるのは、母の子、好みはぴったりだからなのです。
※写真提供:「
Round table」ギャラリー通信!どの
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