湯を分ける、注ぐ

イチロー

2008年12月28日 15:35



今年は第一次産業やレジャー産業とのご縁が深い年でした。

年末になって始まったのが”お茶”とのご縁、掛川の茶農家さんたちが作る
組合の仕事が始まりました。

普段なにげなく淹れて飲むお茶について新たに取り組むことは興味がある
ことで興味ゆえに、お茶という言葉に響くようになり、お茶そのものから、お
茶を用いるもの、お茶という言葉まで広い範囲に目がいくようになるのです。

お茶を数いれる場合には、少量づつ注いでゆくことは知っていましたが、あ
らためて自らやってみると、なかなか勘所があって面白い。
特に色よく出す為にはやはり数を注がなければなりません。

お茶の色と濃さ、適度の熱さとはどれほどか、自らお茶を淹れては確かめ
ています。

二つの茶碗、三つの茶碗、もっと多くの茶碗に均等の色でおいしくお茶を
分けてゆくこと、その心は人生そのものかもしれません。

大切なお客さまに味わっていただこうと、手首を上手にかえしながら注ぐ
お茶はおもてなしの心がなければできません。

お正月には多くの親戚と会い、一緒にお茶を飲んで楽しみます。

同じお茶の色、それは親族という同じ色の最初の仲間と共有して楽しむ
のです。

お茶をいれて、口を尖らせてフーッと冷まして飲む。
お茶とのご縁がもっと深まる2009年に期待しています。

※写真はラウンドテーブルからお借りしています。

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