光のモチーフ
着物は光の中に”在る”。
着物だけでなく、私たちも光の中に”居て”、同じ時間に存在する。
私たちの目は、今求めている光を見て季節を感じるのです。
これが昨年の夏、
きものと帯 大黒屋さんに教えていただいたことのひとつで
した。
求めているものは”見えてくるもの”であり、探さなくてもよい。
光を感じていれば、五感でとらえることができ、目はそれを見つけることがで
きる。
これが光探しの、植物との毎日のはじまりでした。
派手があり、地味がある、それは品に行き着き、極めれば格となる。
私たちは、咲く花だけでなく、枯れまでを見つめて光のうつろいを知れば、お
のずから、生き方が見えてくる。
植物も私たちも同じ光の中に”在り、居る”のですから。
目に映った花はこの季節をあらわす花たちです。光の中に遊ぶ小さきものた
ち、そして私たち。
それらがモチーフとなった浴衣を見せていただけば、なるほどと思うのです。
光の中でこの季節を表そう、私たちができることは着るもの選びがあります。
女性ならば、髪形だったり、お化粧や
小物もあるのでしょう。
やがて梅雨が過ぎて行けば、涼しげな姿のものを求める私たちがいます。
夏がやってきますからね。
清潔な白地に飛ぶ、夏たち、私たちが見ている光がそこに居る。
光と一緒に生きている私たちの表現手段なのです。
※写真はきもの帯 大黒屋さんからお借りいたしました。
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